ここから本文です

アクノレッジメントの力 - 2 - 【原文】The Power of Acknowledgment (Part 2)

6/11(火) 9:02配信

コーチ・エィ

前回の記事では、アクノレッジメント(承認)とは何か、アクノレッジメントが重要である理由、アクノレッジメントが難しい理由について説明した。見逃してしまった方は、こちらの記事をご覧いただきたい。

私がアクノレッジすることに苦手意識を感じていたのは、どのような言葉でアクノレッジしたらよいかがわからなかったからである。アクノレッジするチャンスに気づくことはできても、「何を、どのように言ったらよいのだろうか?」と考え込んでしまうのである。

そこで、「より良い人間関係を築きたい、もっとうまくアクノレッジできるようになりたい」と思っているがその方法がわからないという方のために、簡単な手引きを用意した。

まず、簡単に前回の補足説明をしよう。

アクノレッジメント、称賛、ポジティブ・フィードバックの違いとは?

いずれも同じ意味の言葉に思えるかもしれないが、重要なのはそのニュアンスの違いである。称賛はポジティブなニュアンスがあるが、具体性に欠け、暗黙の評価を含んでいる場合が多い。

例えば、「良くやった」という言葉は、具体的でないコメントであり、暗黙の評価である。相手が何か良いことをしたと判断している。称賛は、何もしないことよりはましだが、アクノレッジメントには及ばない。

ポジティブ・フィードバックは、具体的であるため、称賛よりも少し優れている。場合によっては、相手のパフォーマンスを更に高めるのに役立つこともある。ポジティブ・フィードバックでは、主にパフォーマンス(行動)が重視され、通常はパフォーマンス改善のための課題とともに与えられる。

例えば、私にベンという部下がいて、

「ベン、あなたが作ったスプレッドシートはとても細かくできている。おかげで気づいていなかった問題がいくつか明らかになった。よくやった」

と言ったとしよう。ベンに対する称賛の中心にあるのは、彼の行動の優れた点、特に、私がもっとやってほしいと思っていることに対する私の評価である。今後ベンは詳細な資料を作ることに力を入れるだろう。

称賛とポジティブ・フィードバックは、通常は相手を批判したり、あら探ししたり、まったく何も言わないことよりも優れている。うまくいっていることよりも、うまくいっていないことに意識が向きがちな相手の場合は、称賛やポジティブ・フィードバックを出発点としたほうが良いかもしれない。

しかし、アクノレッジメントはこれらとは異なる。

アクノレッジメントとは、相手の存在と行動を含む、その人全体を認めることである。

アクノレッジする人もされる人も「本当だ」と思えるような、具体的かつ示唆的な言葉で相手を認める。アクノレッジメントは評価というよりは事実を言葉で共有することである。また、相手の行動よりも相手の存在そのもののほうに若干重点が置かれる。

アクノレッジメントは「私は見ている。そう、今のあなたこそ、あなたが誇りに思えるような自分だ」ということを言葉で効果的に伝えることである。

1/4ページ

最終更新:6/11(火) 9:02
コーチ・エィ

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Hello, Coaching!

株式会社コーチ・エィ

組織やチームを率いるリーダーに、コーチングをはじめ、リーダーシップやマネジメントに関する価値ある情報を提供していくサイト

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事