ここから本文です

日焼け止めは健康の敵!?  医師が教える本当の“ビタミンD”

6/11(火) 11:04配信

サライ.jp

文/中村康宏


日差しが強い季節がやってきました。入念に紫外線対策を行なっている人や、夏に向けてダイエットに励んでいる方も多いでしょう。しかし、そのような行動はビタミンD不足の危険があることをご存知でしょうか?

近年の研究で、ビタミンDは骨の健康や免疫機能の維持・増進だけでなく、糖尿病やがん、心臓病など生活習慣病の進展にも大きく関与していることがわかっています。つまり、ビタミンD不足になるとカゼをひきやすくなったり、健康を大きく害することになるのです。そこで、今回はビタミンDの働きと補い方について解説します。

■ビタミンDが不足すると

ビタミンD欠乏症は骨粗鬆症、骨折の原因となることは一般的に知られています。ビタミンDは骨を作ったり、カルシウムの吸収をコントロールする“シグナル”のように作用し、小腸、腎臓、副甲状腺、骨などに働きかけます。

しかし、ビタミンDの効果は骨の健康だけではないのです。ビタミンDのシグナルを受け取る「ビタミンD受容体」は心臓、血管、筋肉、内分泌臓器、免疫臓器、肝臓、脳など全身に存在することが近年の研究で明らかとなってきました。そのため、ビタミンDが不足すると、2型糖尿病や心臓病、高血圧、がん、感染、自己免疫疾患などの発症リスクを上昇させると報告されています。(*1)

■ビタミンDの種類:サプリと医薬品の違い

ビタミンDにはいくつか種類がありますが、活性が低いものを除くと、一般的には高い生理活性を示す“ビタミンD2”と“ビタミンD3”の2つに大別されます。(*2)ビタミンD2は、キノコなどの植物性食品に含まれています。一方、ビタミンD3は魚などの動物性食品に含まれています。分類上、ビタミンD2とD3とに区別されていますが、これらは体内で同様に代謝されるので、栄養学的には両者を区別せず「ビタミンD」として考えて問題ありません。食事やサプリから摂取したビタミンDは、体内に入ると「活性型ビタミンD3」という物質に変換され、ビタミンDの効果を発揮します。

一方、医薬品のビタミンDは「活性型ビタミンD3」と呼ばれ、もともとビタミンDの効果を発揮できる状態で摂取します。これは、ごく少量で効果が発揮されるため、天然のビタミンDと比較すると摂取量は1/100程度になります。

1/3ページ

最終更新:6/11(火) 12:43
サライ.jp

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事