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社長は「給料分すら稼がない社員」にも報奨を与えるべきか?

6/11(火) 7:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

今回は、経営者が良い成績を残した社員に対して贈る「ご褒美」を、成果が見られなかった社員や勤務態度の良くない社員に対しても贈るべき理由について見ていきます。※本連載では、社長が贈る「ご褒美」によって社員のやる気を引き出し、企業の生産性を高める具体的な方法をレクチャーしていきます。

「今いる社員」一人ひとりを大切にする意義

今いる社員を辞めさせず、〝ちょっとの頑張りや工夫〟を引き出すことで、人材不足の問題は解決できるとお伝えしました。では、どうすれば社員に辞めずに生き生きと働いてもらえるのか──。そこで必要となるのが、本連載のテーマである「ご褒美」です。

利益の還元を通して社員の努力に報い続けることで、結果的に長く働いてくれるようになるのです。決して見返りを求めているわけではありませんが、利益を還元するほど、あくまでも〝結果として〟社員たちは会社のために頑張ってくれるようになります。これは私の経験から間違いありません。

マイナビの調査によると、企業が新卒採用で投じるコストは一人当たり約50万円でした。この金額は大手も中小企業も大差なく、仮に5人採用すれば250万円です。コストの内訳は、募集広告の出稿費や合同企業説明会への参加費、入社案内パンフレットや自社採用サイトの製作費、自社開催説明会の会場費など。大手には痛くもかゆくもない金額でしょうが、中小企業がこれだけの金額を捻出するのは容易ではないのは事実です。

さらに採用後の育成も必要ですから、頻繁に退職が続けば育てるためのコストと労力もばかにならないでしょう。せっかく教えても辞めてしまえば教育の努力が無駄骨になるばかりか、技術やノウハウの蓄積も一向に進まなくなってしまいます。

辞めるから足りなくなり、足りない人材をこの採用難の時代に新規募集で補おうとするから苦しくなるので、それなら今いる社員に辞めずに長く働いてもらえれば、そもそも人材不足に陥ることはないはずです。

ですから、資金は「今いる社員」に使うべきではないでしょうか。事実、私の会社では社員が長く働いてくれるので人材不足を感じたことはありません。本当にありがたいことです。

会社経営にとって最も大切なのは「社員を今以上に幸せにすること」。社員一人ひとりの頑張りがあるからこそ、会社が長く存続・発展していけるのです。

私はこの感謝の気持ちを忘れないため、自宅の床の間に「願う、社員の幸福」と墨書した掛け軸をかけ、その文言を毎朝大声で12回唱えてから出社することを続けています。

もちろんお得意先や仕入先、出入り業者の方々も大切であることに変わりはありませんが、やはり経営者として最も大切にしなければならないのは「今働いてくれている社員一人ひとり」です。社員が仕事や私生活に幸せを感じながら頑張って働き、おいしいお菓子をたくさん売ることで、その幸せな気持ちが得意先、仕入先、出入り業者の方にも波及します。

周りに幸せが広がっていくと社員は今まで以上に幸せを感じながら働けるようになり、会社の業績もますます良くなり、社業をさらに発展させられるようになります。そうなるとさらに多くの幸せを社会全体に与えるようになるでしょう。

社員を幸せにすることが顧客や社会のためになり、顧客や社会が良くなることで社員の幸せも増していく──。こうやって社員を今以上に幸せにしながら社会に貢献していくことが経営者の本来の夢であり、大きな使命であると言えます。

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最終更新:6/11(火) 7:00
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