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米国、フランスも絶対ではない!? 実力伯仲の女子W杯、高倉監督も見通す今大会の趨勢は?

6/11(火) 0:05配信

SOCCER DIGEST Web

中堅国の顕著な進歩のスピードが女子サッカー全体のレベルアップにつながる

 女子ワールドカップは、4年に一回、夏季オリンピックの前年に行なわれる、女子フル代表の世界大会。今年は、フランスで開催される。参加国数は、前回のカナダ大会に続いて24か国。4チームずつAからFの6つに分かれて、グループリーグを競う。各グループの上位2か国に全グループから成績上位の3位チームの4つを加えて、ノックアウトラウンドへ突入。ここから4試合を勝ち抜いたチームが優勝を手にする。
 
 2000年代に入ってからの女子サッカーは、アメリカ、ドイツ、さらにブラジル、スウェーデン、そして日本を加えた何か国かのグループで、世界の覇権が競われてきた。そして最近の2大会は、どちらも日本とアメリカの組合せになった。今回もこの両国が勝ち上がり、3大会連続で同一カードの決勝となれば、男子を含めて初の記録となるはず。個人的には、決勝でアメリカを下し、世界大会決勝での星を五分に戻して欲しい。しかし、そうしたクラシカルな考え方は捨てたほうがいいかもしれない。
 
 厚みを増したヨーロッパ勢が「群雄割拠の大会」を印象づける。開幕後、欧州勢対他地域のカードが5戦続いた。まず、開幕戦に登場したフランスは、地元の期待に応え、韓国を4対0で下す、好スタートを切った。続いて、2日目に登場したドイツは中国に、スペインは南アフリカに、それぞれ苦戦したものの、最終的にはその挑戦を退けた。そして、この大会3日目にも、イタリアがオーストラリアに逆転勝ち。ここまで登場した欧州勢は、5連勝と強さを見せつけている。
 
 歴戦のドイツが中国に苦戦したように「混戦」の下馬評自体が間違っているとは思えない。欧州をリードしてきたトップレベルのチームがさらに突き抜けているというよりは、中堅国の進歩するスピードが顕著なのだ。それが女子サッカー全体のレベルアップにつながっている。
 
 女子ワールドカップ4大会目の出場となる阪口夢穂は「スピードやフィジカルというのは何年も前から凄かったと思うんですけれども、近年ではそれに加えてテクニックや、コンビネーションも、すごく高まってきてるかなと感じます」と語っている。
 
 そうした新しいチームの好例が、大会2日目に登場したノルウェーだ。フィジカル、パワー、選手によってはスピード。そうした、これまでの北欧勢とはまったく違うデザインのチームに仕上がっている。しっかりとパスをつなぎ、その中で局面に応じて、長いキックなど恵まれたアドバンテージを織り交ぜる。
 
 10番をつけたグラハム・ハンセンはその象徴的存在だ。中間ポジションでパスを受け、柔らかいタッチでボールを操りながら、ゴールに迫っていく。シュート、パス、ドリブルとすべてのプレーにおいて一枚上のタレント性を持ちながら、一人でサッカーをしないところが、深みを感じさせる。
 
 このチームには、初代女子バロンドールを獲得したアーダ・ヘーデルベルクもプレーしていた。熊谷と同じリヨンに所属し、得点パターンが多岐に渡るストライカーは、女子チャンピオンズリーグでも、記録的なペースでゴールを積み重ねている。ここ数年は、クラブでのプレーに専念し、代表活動からは遠ざかっているが、その不在も感じさせない。
 
 鳥取でなでしこジャパンが大勝した時は、メンバーもモチベーションも違う。グループで同居する開催国フランスでも、楽観視はできない。

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最終更新:6/11(火) 0:05
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