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米軍は韓国からいつ撤収? 北朝鮮を先制攻撃する可能性は? 読者の疑問に答える

6/11(火) 17:00配信

デイリー新潮

「撤収」は早ければ今秋

――「本性を現わした」国を米国が見捨てるのも無理はない……。

鈴置:これまで我慢を重ねてきた米国の堪忍袋の緒も、ついに切れました。裏切り者を助けるために、自国の兵士や家族の命を危険にさらすバカはいません。

 そこで6月3日、米韓連合司令部をソウルの韓国国防部ではなく、南方の平沢(ピョンテク)のキャンプ・ハンフリー(Camp Humphreys)に移すことを韓国に呑ませたのです。同時に連合司令部の司令官ポストも韓国側に委譲することに合意しました。

 いずれも在韓米軍、厳密に言えば米陸軍撤収への一里塚です(「ついに『在韓米軍』撤収の号砲が鳴る 米国が北朝鮮を先行攻撃できる体制は整った」参照)。

――「在韓米陸軍の撤収」はいつになりますか? 

鈴置:それは「韓国軍の戦時の作戦統制権をいつ、韓国側に返還するか」という質問とほぼ同じですが、答は「早ければ2019年秋、遅くとも2022年5月」です。「現状から見て」との但し書きが付きますが。

 「早ければ」の方は韓国各紙が「2019年8月に実施する米韓合同の図上演習で初めて韓国側が司令官を、米軍側が副司令官を務める。この演習で韓国軍が自立できるかを検証する」と報じているからです。「検証」が終われば、返還を妨げるものはなくなります。

 「遅くとも」の方は「2022年5月までの文在寅大統領の任期中に戦時作戦統制権を返還する」と米韓が約束しているからです。

 撤収時期は北朝鮮の非核化により左右されるでしょう。トランプ政権は米軍撤収、あるいは米韓同盟の廃棄を非核化との取引カードに使うつもりです(「米韓同盟消滅」第1章第1節「米韓同盟を壊した米朝首脳会談」参照)。

 ただそれは、北朝鮮が非核化に素直に応じた時の話。いつまでたっても応じない場合、あるいはICBM(長距離弾道弾)の試射などの挑発に出た場合は、北の攻撃にさらされる一方で攻撃能力に乏しい陸軍を撤収したうえで空爆、ということになる可能性が高い。つまり、先制攻撃を実施するケースです。

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最終更新:6/12(水) 11:34
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