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うつ病かもしれない部下にどう接する?不調に気づくチェックリスト

6/11(火) 15:55配信

週刊SPA!

 経営陣と一般社員を繫ぐポスト、管理職。4月1日から実施された「働き方改革」や、「プレイングマネジャー化」など、受難の時代を迎えている管理職の悩み&解決法を具体的に解説しよう。

ありえないミスを連発する部下 うつ病の疑いで強く指導できない

 後回しにしてしまいがちなのが「部下のメンタルケア」だが、的確に対応しないと、取り返しのつかない事態を招くこともある。課長クラス(課長・室長・マネジャー)の役職に就く30~50代の男性300人(調査は3月18日~22日)にアンケートした結果でも76人が悩みと答えているが、接し方について、社会保険労務士の平田純一氏は次のように語る。

「うつ病の場合、過剰な声がけは本人にプレッシャーを与えてしまうので避けたほうがいい。『ケチな飲み屋』というチェック方法があり、欠勤や遅刻、ミスを連発などデータの裏付けを取った上で、声をかけるのがいいでしょう。『大丈夫?』と聞くよりも、『週末、何をして過ごしていた?』と、休日の活動ぶりを尋ねる。『ずっと寝ていました……』など活動性が低下している場合は要注意です」

<ケチな飲み屋サイン>
「け」=欠勤(特に休み明けの欠勤)
「ち」=遅刻・早退
「な」=泣き言を言う
「の」=能率の低下
「み」=ミス(特にケアレスミス)
「や」=辞めたいと言いだす
※下から上にいくほど、うつ病のリスクが増していく。
「『辞めたい…』とボヤくぐらいは、まだ自分から活動できている証拠。無断の遅刻、欠勤が続くのは危険状態、病院の診断を」(平田氏)

 もしも不調を発見した際には、「なるべく早い段階で、産業医やカウンセラーなど第三者に繫ぐのが一番です」と産業医の大室正志氏。

 また現代では大きなメンタルの問題の一つに、ADHDやアスペルガーなどの“発達障害”が疑われる部下を受け持つことも多い。どのように対応すべきか。人材コンサルタントの午堂登紀雄氏は次のような対応策を話す。

人間は誰しも得手不得手がある

「人間は誰しも得手不得手があるもの。業務に支障がなく、個性として割り切れるレベルであれば、適材適所で能力を生かせる場所を見つけてあげることが重要。また発達障害が疑われる当人に『診断を受ければ?』と言うのは、精神的苦痛を与えてしまうので絶対やってはいけません。もしも該当しそうな部下がいた場合は、ほかの社員も一緒に診断やグループカウンセリングを促してみるのも一つの手かもしれません」

 メンタルケアができてこそ、一人前の管理職なのだ。

<解決の心得>
・「ケチな飲み屋」で、ストレス具合を知る
・過剰な声がけはNG、「大丈夫?」は危険
・発達障害は個性、能力を生かせる配転も

【平田純一氏】
社会保険労務士。「いしまる事務所」代表。主に中小企業を担当する行政書士、社労士でありながら、総合格闘技のプロ選手としても活躍している

【大室正志氏】
産業医。ジョンソン・エンド・ジョンソンでの統括産業医を経験し、現職。大手からベンチャー企業まで約30社を担当している

【午堂登紀雄氏】
人材コンサルタント。不動産コンサルや教育関連事業、講演活動など多岐にわたって活躍。『年収1億を稼ぐ人、年収300万で終わる人』など著書多数
― [はじめての管理職]読本 ―

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最終更新:6/11(火) 23:24
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