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バター市場:マーガリンと明暗くっきり

6/12(水) 5:00配信

商業界オンライン

マーガリン市場は縮小が続くが、バター市場は堅調な動き

  バター市場が伸びている。2018年のバターの市場規模は304億円。前年比106%、容量ベースでも同105%だった(インテージ全国小売店パネル調査〈SRI〉調べ 各年4月~3月)。バターとの代替性が高いマーガリンは、アメリカでのトランス脂肪酸規制強化の報道の影響もあって縮小傾向にある一方で、バターは需給がタイトになりやすいために特売もほとんど見られないなどの特殊要因が背景にある。その結果、2018年はバター・マーガリン合算で金額ベース前年比102%、容量ベース同99%、ここ数年の中でも比較的良好な年であったといえる。

 商品タイプ別では、スタンダードな長方形のバターも売上げは堅調だったが、バターの風味やコクはそのままに、使用時の固さや塗りにくさを解消したホイップ・スプレッドタイプや、チューブなど容器に工夫を施した商品の売れ行きが特に好調だった。

 なおマーガリンに関しては、各社はトランス脂肪酸の低減の取り組みを商品パッケージに明記し、さらにバター風味やカロリーカット、コレステロールゼロなど、トランス脂肪酸低減以外の付加価値を訴求した商品を展開するなどして、マーガリン需要減への対策を継続している。

図表(1) バター・マーガリン類市場の推移
                   (データソース:SRI/期間:2009年~2018年 各年4~3月/ベース:金額)

 

マーガリンからのスイッチユーザーをリピーターに

 次にバター購入者をリピート層、マーガリンからのスイッチ層、新規層(前年バター、マーガリンいずれも非購入)に分けて見てみよう(図表(2)、インテージ全国消費者パネル調査〈SCI〉調べ)。バターの購入率は35%前後だが、2016年~2018年は上昇傾向にある。バター購入者はリピーターが圧倒的に多く、購入率の上昇トレンドに連動して増えつつある。

 また、マーガリンからのスイッチはマーガリン市場の落ち込みが激しかった2015年をピークに減少傾向にあるが、新規層は年々増加している。これは緩やかではあるが、スイッチ層や新規層がリピート層に転化してきているものと考えられる。

 SCIデータからは新規層の獲得に、前述の新商品だけでなく既存品も貢献していることが分かっている。新商品の利便性だけでなく、バター自体が受容され、市場の伸びになっていると考えられる。

図表(2) バター購入者におけるリピーター、スイッチユーザーの推移
                                  (データソース:SCI/期間:各年4~3月)

 

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最終更新:6/12(水) 5:00
商業界オンライン

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