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WWDC 19の主題は『根っ子の統一』と『製品構成拡大』と『プライバシー』だ

6/12(水) 12:10配信

エイ出版社

今年の基調講演は盛りだくさん過ぎた

本当に数多くのことが発表されたWWDC(アップルの世界開発者会議)の基調講演だったが、話題が多すぎて混乱をきたしたような気もする。サンノゼから日本で記事をまとめてくれているスタッフに電話をかけて聞くと、日本での話題は『iTunesがなくなる』という誤った情報と、『Mac Proのカタチに関する大喜利』ばかりだと聞く。

これらは日本だけでなく、世界的な傾向のようで、これには「本質的なメッセージが伝わらない」とアップルの広報も頭を悩ましているようだ。Keynote自体、伝えたいことが多すぎて飽和、混乱してしまっていたようにも思う。撮影していて分かるのだが、とにかくスライドの枚数も多かった。

そういえば最近、CEOのティム・クック氏が話をしている時間はとても、短くなって各部門のVPやSVPにパスされてさらに、現場のトップ的な人が詳細を語ることが多くなってきている。今回は特にクレイグ・フェデリギ氏の登場機会が多かった。iTunesの話が混乱したのは、この人の冗談が過ぎた……ような気がしないでもない。面白いから好きですけど。

さて、アップルは本当はこの発表会で何を伝えたかったのだろうか? 少し考察してみよう。

土台は共通、エンジニアはひとつのコードを書けばいい

大きく3つ掲げるとして、ひとつは根源的なプログラミング環境が統一されて行っていることだろう。

もとより、iOSも、いにしえのMac OS Xをルーツにしているのだから、iOSから派生したtvOSも、iPadOSも、Core OSやCore Serviceなどの一番の土台の部分は共通だ。

そこに、WWDC 18で発表された『iOSアプリをmacOSで動くようにする』という計画、プロジェクトCatalyst(カタリスト=触媒)が加わる。

どちらにせよ、土台は共通なのだから、iOSで動作するUIKitをmacOSで動くようにすれば、世界中で何億という端末で動いているiPhone、iPadのアプリがMacで使えるようになるというわけだ。おそらく、ゆくゆくはMacでのみ使うようなタイプの専門的アプリ以外は、iOSで開発して、iPhone、iPad、Macで共通で使える……というパターンが増えて行くのだろう。

事実、Mac用のアプリの提供をやめていたTwitterも、このプロジェクトCatalystを使って、Mac用のアプリを開発したという。

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最終更新:6/12(水) 12:10
エイ出版社

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