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誰が東京五輪を2度楽しむか~戦後、長寿化はどれほど進んだか

6/12(水) 12:09配信

政治山

2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催まで、あと1年余りとなった。五輪誘致の際は、「前回の感動を、若者たちにも」が合言葉の一つだったと聞く。1964年の東京五輪は、それほど国民に誇りと感動をもたらした。

しかし、今回の東京オリ・パラをより多く楽しむのは、実は、時間に余裕のある高齢者ではないかとの見方がある。すなわち、2度目の東京五輪を迎える人々だ。一体、どれほどの人が2度目を楽しむことになるのだろうか。

高齢者3人に2人弱は長寿化の恩恵

前回の東京五輪を鮮明に記憶しているのは、当時、小学校高学年以上だった人々だろう。来年には、高齢者(65歳以上)カテゴリーの全員がこれに当たる。

人口の将来推計によれば、その数は36.0百万人にのぼる(日本人人口、注1)。全体の29%、すなわち10人中約3人が2度目を迎える計算だ。

(注1)国立社会保障・人口問題研究所「将来推計人口(平成29年推計)」による。前回五輪時との比較が可能となるよう、本稿では日本人人口を試算の対象とする(近年の在留外国人増加の影響を緩和するため)。

これほどの大人数が2度目を迎えられるのは、長寿化の恩恵にほかならない。もし、人々が誕生時の「完全生命表」の推定どおりに寿命を全うしていたとすれば、これほど多くの人数が2度目を迎えることはなかったはずだ。

過去の「完全生命表」を基に、それがどれほどの規模かを計算してみよう。試算結果によれば、長寿化がなかった場合の2020年時点の高齢者人口は13.2百万人だったと推定される(注2)。すなわち、高齢者3人に2人弱が、2度目の東京五輪を迎えられるのは長寿化のおかげということになる。

(注2)1972年以前の「完全生命表」によるため、沖縄県を含まない。試算方法は末尾脚注参照。

ちなみに、1950年生まれの人々の70歳(2020年)時点での生存確率は、同年の完全生命表によれば、4割台前半と推定された。これが、現時点では7割台後半に上昇している(参考1参照)。すさまじい長寿化ぶりである。

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最終更新:6/12(水) 12:09
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