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デニス・ザカリア。「スイスのパトリック・ビエラ」のポテンシャル。

6/12(水) 19:12配信

footballista

文 とんとん
編集 澤山モッツァレラ

 2018-19シーズン、ブンデスリーガのボルシアMGでは5人ものスイス人プレーヤーがリーグ戦出場を果たした。かつてはグラニト・ジャカ(現アーセナル)も在籍し、現在はGKのヤン・ゾマー、CBニコ・エルベディが評価を高めている。ボルシアMGにとってスイスという国は、欠くことのできない人材の宝庫となっている。

 そんなボルシアMGが2017年夏、約1000万ユーロでスイスのヤングボーイズから獲得したのが、当時20歳であったデニス・ザカリアだ。同時期にドルトムントへと移籍したマフムード・ダフードの後釜として加入した彼だが、そのプレースタイルはまったく異なる。「スイスのパトリック・ビエラ」という触れ込みで加入した大器は、瞬く間にチームの中心としての地位を確立した。

高いボール奪取力と、大きなストライド

 スイスリーグのベストヤングスター2016を受賞。191cmと恵まれた体躯で「スイスのパトリック・ビエラ」と称されたザカリアは、その名の通りボール奪取力と、大きなストライドを活かした推進力あるドリブルを武器にしている。

 スイス人のセントラルハーフには、守備能力に特長を持ついわゆる「潰し屋」と呼ばれるタイプの選手が多い。ロシアワールドカップメンバーではバロン・ベーラミ、ブレリム・ジェマイリ、ジェルソン・フェルナンデス。その他、ナポリで活躍したギョクハン・インレルや、ブンデスリーガではお馴染みのファビアン・ルステンベルガー、ピルミン・シュベグラー等、挙げだしたらきりがない。

 ザカリアも例に漏れず、潰し屋の系譜だ。その系譜に名を連ねる選手の中でも彼のユニークな特徴と言えるのが、191cmの身体に備わった長い手足を活かしたボール奪取だ。

 ザカリアは、腕の使い方がうまい。腕で敵の前進をブロックして動きを鈍らせ、長い脚を伸ばしてボールを刈り取るのが得意技だ。相手の脇に腕を入れるイメージで敵の腕を払いのけ、一歩分踏み込んだ状態で行なわれるボール奪取は速攻の起点となる。自身のテリトリーに侵入したアタッカーからボールを奪い取る技術は圧巻であり、最大の特徴と言える。

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最終更新:6/12(水) 19:12
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