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急拡大する傘のシェアリングサービス──JR東日本とも提携し、駅にも導入へ

6/12(水) 15:45配信

Forbes JAPAN

梅雨入りし、雨の回数が増える季節。傘の出番も増えてくる。多くの人がコンビニなどで購入したビニール傘を使っていることだろう。JUPA(日本洋傘振興協議会)の推定によれば、日本国内における傘の年間消費量は1億2~3千万本程度と言われており、これは世界一の数値だという。

これだけ傘が消費されている一方で、残念な数値もある。それが傘の廃棄量だ。

「年間で消費される傘の割合のうち、約8000万本がビニール傘なのですが、そのほとんどが廃棄されてしまっている。これは非常に不経済で、勿体ないなと思ったんです」

こう語るのは、Nature Innovation Groupの丸川照司だ。同社は「雨に濡れない体験」を安く、便利に届けるべく、2018年12月から傘のシェアリングサービス「アイカサ」を提供している。11月の事前ローンチ発表後、会員数は1000人を突破するなど注目を集めていたサービスは順調に成長しているという。

渋谷からスタートした「アイカサ」は、半年間でメガネスーパー30カ所での展開を機に都内23区へ事業を拡大したほか、福岡市、LINEグループと連携。41スポットで福岡オリジナルデザインの傘を1000本展開するなど、本格的な事業展開に乗り出している。

そして6月12日、Nature Innovation Groupは、JR東日本スタートアップ、三井住友海上キャピタルから総額3000万円の資金調達を実施したことを明かした。これを機に上野駅、御徒町駅での傘のシェアリングの実証実験を開始したという。

代表の丸川は「雨の日に電車から降りた後、駅の中でアイカサを借りられる環境を整えることで、雨の日のQOLを上げていけると思っています。これにより、ユーザーが本来行きたかった場所や目的地に行きやすくなる」と提携の狙いを語る。

「アイカサ」は1回70円で傘を借りられるサービス。「傘を借りたいときは急いでいるときが多いので、アプリをインストールするのは手間になる」と丸川は言い、アプリ不要でLINEで友だちになれば使い始められるのがサービスの特徴だ。傘が置かれているスポットに行き、傘に貼られているQRコードをスマホで読み取れば鍵の施錠番号が送られている。それで鍵を開ければ、傘を使い始めることができる。

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最終更新:6/12(水) 15:45
Forbes JAPAN

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