ここから本文です

肥満アイドルの自己プロデュース「私たちは“ぽっちゃり”じゃなくて“デブ”」

6/12(水) 8:46配信

bizSPA!フレッシュ

自分たち発信で“ぽっちゃり”ならぬ“デブ”を公言

――みなさんの活動って、ほぼほぼセルフ・プロデュースなんですね。

橋本:だからこそ自分たちらしさを保てているのかもしれませんね。太っているからこその見え方や意見ってあって、たぶんこれがプロデュースしてくださる方がいて……といった形であれば、なかなか反映できなかっただろうなって。

 じつは、コンセプトの根っことして活動で“ぽっちゃり”という言葉を使わないようにしたのも自分たちのアイデアでした。

大橋:私たちは自分たちのことを“デブ”と言い続けているんです。まあ、理由は体型そのままなんですけど(笑)。

 世の中の女の子たちはきっと、心のどこかで「やせたい」と思っているだろうし、見本といったら言葉は違うかもしれないですけど、デブとして自分たちを認めれば発信できるものもあると思って。

橋本:たぶん、多くの女の子は自分が“ぽっちゃり”だと思ってるはずだよね。でも、そこで私たちが“ぽっちゃり”という表現を使ってしまったら、きっと反発されてしまうはずで。

 それならばいっそ“デブ”と言い切っちゃったほうがよくて、一般的に差別用語とか、いわゆる“言ってはいけない”みたいなフレーズに思われているのを、私たちから変えられればという思いも込めていますね。

多田:自分から言っちゃったほうが、周りの人たちも笑顔になれるしね。YouTubeで動画をアップし始めた頃は「クソデブ」みたいなコメントが来るのも予想していたんですけど、意外と「可愛い」と言ってくださる方も多くて驚きました。

お客さんの怪訝な表情が徐々に変わっていった

――結成から1年強。王道とされる“細くて可愛い”というアイドル像にどこか、自分たちらしく風穴を開けられたという手応えはいかがですか?

橋本:半年程前までは、心のどこかに「細くて可愛いアイドルになりたい」という気持ちが残っていたんですよ。でも、だんだんと「デブだけど可愛いよね」とか言われるようになってから、ありのままの自分を受け入れてくれる人たちを大切にしようと思えるようにもなってきて。

 みっちゃんやえりぴょんに出会えたのも奇跡だし。今ではもう自分たちの活動を「どう拡げていくか」と思うのみですね。

多田:ライブでもステージでご飯を食べたり、曲中に買い物へ行ったりとか、自分たちにしかできないような企画にも挑戦しているんですよ。ある意味では“ゆるキャラ”的というか、身近さや親近感も私たちならではの“味”かもしれません。

大橋:初めはとにかく「びっくえんじぇるを知ってもらおう」と試行錯誤していた気もするけど、ようやく2年目にして自分たちなりの軸が定まってきた実感もあるんですよ。

 以前、対バンライブで他のユニットと共演したときに初めは「何だ、このデブたち」みたいに怪訝な表情をしていたお客さんたちが、ステージでポテトチップスを食べたりする私たちに対して徐々に表情を変えていき、最後には拍手で見送ってくれたのも印象に残っていて。

 最近はいのりんやえりぴよと一緒に「今の環境って本当にありがたいよね」と話しているんですけど、これからはもっとファンの方々とじかに接することができる場所を増やしていきたいんですよね。ほんの少し周りを見ながら動く余裕も出てきたので、課題をクリアしながら、今後も活動に励んでいきたいと思います。

■ ■ ■ ■ ■

 12月には新宿BLAZEでのワンマンライブを予定しており、ZeppTokyoでの公演やワールドツアーも目標にしているびっくえんじぇる。

 ファンと支え合いながら、近い将来に彼女たちの夢が実現するのを心より願いたいですね。

<取材・文/カネコシュウヘイ、撮影/鈴木大喜>

bizSPA!フレッシュ 編集部

4/4ページ

最終更新:6/12(水) 8:46
bizSPA!フレッシュ

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事