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「人事異動が多い会社」の離職率が低い深いワケ

6/12(水) 5:50配信

東洋経済オンライン

労働人口が減少し、「人手不足倒産」も生まれる中、離職者が出るのをどうやって防ぐか?  その対策が多くの企業にとって急務となっています。
そんな中、18年連続増収の“右肩上がり”の経営を持続している株式会社武蔵野の社長・小山昇氏は、「人事異動」が大きな効果を上げると提言しています。その6つの具体的な効果について、小山氏に聞きました。

■頻繁な人事異動が「離職防止の仕組み」になる

 普通の会社は、期末や、半期決算の時期などに人事異動を行いますが、わが社はほぼ毎月、人事異動があります。5年以上、同じ部署で働くことはありません。

 大規模な人事異動を断行すると、一時的に現場は混乱します。ですが、組織が活性化し、組織の欠点が浮き彫りになります。

 頻繁に人事異動を行う理由は、社員を動かすことが「離職防止の仕組み」になるからです。人事異動を繰り返すほど、人は定着します。その理由は、次の「6つ」です。

①新しい経験をすることで、成長を実感できる
 人は同じ仕事を長く続けていると、新鮮味が薄れ、客観性を失うことがあります。人事異動をすると、「新しいやり方」で仕事に取り組むようになり、これまで慣例だった職場の無駄や、非効率なプロセスを見つけることができます。

 また、同じ部署に長くいると、「自分は仕事ができる」と錯覚します。過去の体験にしがみつき、変化や失敗を恐れるようになります。しかし、人事異動を行えば、新たな体験をすることになるので、「失敗から学ぶ」ことができます。

 子どもの成長が早いのは、幼稚園→小学校→中学校→高校→大学と、教育環境を強制的に変えているからです。わが社の人事異動も、それと同じです。個人の適性を生かしながら、異動させる。だから人が成長します。

②「モンスターパート」や「派閥」がなくなる
 職場に派閥ができるのは、人事異動がないからです。同じ部署に長くいると、「お局様」「ボス」「モンスターパート」が生まれ、その人を中心に派閥ができます。

 派閥Aと派閥Bができ、派閥Aの中心人物が会社を辞めると、派閥メンバーも一斉に辞めることがあります。自分だけ残れば、派閥Bから陰口をたたかれたり、無視されるからです。

 わが社に派閥がないのは、担当する仕事を頻繁に変えたり、シフトを固定させないようにしているからです。

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最終更新:6/12(水) 5:50
東洋経済オンライン

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