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森保式3バックはA代表にハマるのか。 エルサルバドル戦を数字で検証

6/12(水) 18:37配信

webスポルティーバ

森保ジャパンにとって、6月9日に行なわれたエルサルバドル戦は2022年W杯アジア2次予選前に予定される最後の強化試合。たしかに2次予選は格下相手の試合が多いものの、失敗が許されない本番であることに変わりはない。それだけに、このエルサルバドル戦は本番前の貴重な最後の強化試合と位置づけられる。

エルサルバドル戦で日本代表デビューを果たした久保建英

 そういう点では、永井謙佑(FC東京)の2ゴールによって2-0で勝利を収めたことは、消化不良だったトリニダード・トバゴ戦(0-0)のことを考えても、ポジティブな結果だったと言っていいだろう。

 ただし、そんななかでも重要視すべきは、試合内容だ。とりわけ、この試合では森保一監督が前の試合に続いて3-4-2-1を再テスト。さらに、代表監督に就任して以来、初めて試合中のシステム変更にもトライしている。

 ともすると永井の代表初ゴールや久保建英(FC東京)の代表デビューといった個人のトピックスばかりに目を奪われがちだが、このエルサルバドル戦で見逃してはいけない最大のポイントは、そこにある。

これらは、今年3月のAマッチ2試合までは見られなかった采配であり、長い目で見た場合、今回のインターナショナルマッチウィークから、森保監督のチーム作りが新しいフェーズに突入したことを意味している。

 とくに3-4-2-1は、サンフレッチェ広島時代に愛用し、4年で3度のリーグ優勝を達成した森保監督が熟知するフォーメーション。前任者のやり方を踏襲した4-2-3-1よりも、使用方法や修正方法など、圧倒的なメソッドを持っているはずだ。そういう意味では、現在は"西野色"に染まっていたチームカラーが、少しずつ"森保色"に変化しようとしているタイミングとも言える。

ただし、トリニダード・トバゴ戦後に「現段階ではA代表は4バック」とコメントしたように、現状、森保監督は3-4-2-1をひとつのオプションとして考えている様子で、当面は4-2-3-1がベースとなりそうだ。

 そこでクローズアップされるのが、今回のエルサルバドル戦でお披露目された2つ目のポイント、「試合中の戦術変更」である。

 いわゆるオプションとしてのプランBを、森保監督はどのような狙いを持って、どのように運用するつもりなのか。これは、アジア2次予選における森保ジャパンの大きなチェックポイントになる。つまり今回のエルサルバドル戦で見えたものが、今後の森保ジャパンを見ていくうえで極めて重要な要素になるはずだ。

 まずこの試合で、森保監督はトリニダード・トバゴ戦から6人を変更してスタメンを編成した。当然、その選手起用からは指揮官の頭の中に描かれる"絵"が見え隠れする。

 GKは、これがA代表3試合連続のスタメン出場となったシュミット・ダニエル(ベガルタ仙台)。日ごろから森保監督が「GKやDFからのビルドアップ」というフレーズをよく口にすることからしても、おそらく現在の正GK候補筆頭に昇格したと見て間違いないだろう。

 3バックは、トリニダード・トバゴ戦とまったく同じ。右から冨安健洋(シント・トロイデン)、昌子源(トゥールーズ)、畠中槙之輔(横浜F・マリノス)の3人だ。本来ならこの試合は槙野智章(浦和レッズ)が出場する予定だったと思われるが、首の張りを訴えて戦線離脱。代わりにコパ・アメリカ用メンバーに入っている中山雄太(ズヴォレ)がベンチメンバー入りを果たしている。

 一方、3-4-2-1の「4」は総入れ替え。ダブルボランチに橋本拳人(FC東京)と小林祐希(ヘーレンフェーン)、右ウイングバックに伊東純也(ヘンク)、左ウイングバックには原口元気(ハノーファー)がスタメンに名を連ねている。ポイントは、前の試合では4バック時にサイドバックを務める酒井宏樹(マルセイユ)と長友佑都(ガラタサライ)が出場していたのに対して、この試合では4バック時にウイング(サイドMF)でプレーする伊東と原口が起用された点だ。

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最終更新:6/12(水) 18:41
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