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巨人・高橋優貴投手、モチベーションはあこがれのマウンド

6/13(木) 11:03配信

週刊ベースボールONLINE

 高校時代にチームメートの誰よりも「あこがれていた」という甲子園のマウンドを踏むことが、現在のモチベーションの1つだという。巨人のドラフト1位ルーキーの高橋優貴は、一軍復帰を目指し、ジャイアンツ球場で日々、汗を流している。

 新人ながらキャンプ、オープン戦と先発5~6番手をめぐってアピールを続け、開幕2カード目の第3戦(4月4日、対阪神、東京ドーム)でのデビューを勝ち取った。初登板は走者こそ許すものの、要所を締め、6回4安打1失点で勝利投手に。一軍5登板で計3勝を挙げるなど、順調に白星を伸ばしたが、その後の3戦で2敗。6月1日以降は二軍で再調整を命じられ、再昇格を目指している段階だ。

 茨城県出身の高橋だが、親元を離れて野球に打ち込むため、高校は東京の東海大菅生高へ進む。元中日投手の若林弘泰監督の教えで力を伸ばし(中学時代に所属した友部シニアの原田明広監督も元巨人投手で若林監督とは同級生)、2年夏には背番号「1」。3年夏には現在社会人野球のエイジェックでプレーする小林大投手との2枚看板で世田谷学園高、早稲田実、八王子高、日大三高を撃破し、西東京大会決勝まで進出している。

 ただし、甲子園まであと1歩のところで日大鶴ケ丘高に敗れ、涙をのんだ。1対1の9回裏にサヨナラを許し、マウンドに崩れ落ちたのがこの試合は2番手で登板した高橋だった。「どうやってもあの瞬間のことが思い出せないんです。甲子園に対する思いはチームメートの誰よりも強かったので、多分、ショックが大きかったんだと思います……」。

 ただ、この悔しい敗戦がその後の高橋の成長を支えたのも事実だ。高校卒業後は八戸学院大へと進み、北東北大学リーグで通算301奪三振をマーク。多和田真三郎(富士大、現西武)の持つリーグ記録を更新するなど、ドラフト1位の評価を得るまでの左腕となった。

 5月28日、そんな高橋に「いまでも特別な感情があります」と言う甲子園での登板のチャンスが巡ってきたが、まさかの雨による試合前中止。スライドはせず、聖地での登板はお預けとなった。「すごく投げたかったので、残念でした」と話す高橋だが、一軍の舞台に戻れば今後、その機会はいくらでも得ることができる。甲子園での阪神戦は、直近では交流戦後の7月8日から3連戦。真夏の聖地で、高橋の姿を見ることができるだろうか。

文=坂本 匠 写真=BBM

週刊ベースボール

最終更新:6/13(木) 11:13
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