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堤真一、共演の柳楽優弥をリスペクト「勉強になると思いました」

6/13(木) 8:10配信

オトナンサー

 映画「泣くな赤鬼」で主演を務めた堤真一さん。同作は、赤鬼と呼ばれた城南工業高校野球部監督の小渕隆(堤さん)は病院で、かつての教え子で「ゴルゴ」の愛称で親しまれていた斎藤智之(柳楽優弥さん)と再会します。ゴルゴが末期がんになり、余命半年であることを知った小渕は、ゴルゴのためにあることを企画し…重松清さんの短編小説の映画化作品です。

 オトナンサー編集部では、堤さんにインタビューを実施。役作りや、思い出の先生などについて聞きました。

役と真っすぐ向き合って演じる人

Q.脚本の感想はいかがでしたか。

堤さん(以下敬称略)「教師と生徒の関係が丁寧に描かれていて、人間同士の関わりを考えさせる良い脚本だと思いました。ただ、ストレートなお話なので、『これは、泣かせるだけの映画にならないか』と最初は少しためらいも感じました」

Q.出演の決め手は何だったのでしょうか。

堤「僕は脚本で出演するかどうかを判断しています。やはり、今回の脚本が素晴らしかったことが一番の理由ですが、柳楽くんと仕事ができるというのも、出演の大きな決め手でした。彼は素晴らしい俳優さんだと常々思っていたので、そういう方とご一緒できるのは僕にとっても勉強になると思いました」

Q.実際に柳楽さんと共演されていかがでしたか。

堤「やはり、すごい俳優さんだなと思いました。役に対して迷いがなくて、真っすぐ役と向き合って演じる人だと感じました」

Q.川栄李奈さんはいかがでしたか。

堤「集中力がすごくて、変な自己アピールがない、役としての存在の仕方が見事でした。病気になった旦那さんを支える距離感やその場のあり方が、若い女優さんなのにきちんとしているなあと感じていました。実は、彼女がアイドルということを知らなくて、ずっと役者をやってきた人だと思っていたんです。華があって、でも余計なものがないピュアな女優さんですね」

Q.役作りにしたことは。

堤「僕も中学時代に野球をやっていて、そのときの先生がめちゃめちゃ怖くて厳しかったんです。脚本を読んだ時、その先生のことが浮かびました。役作りというわけではないですが、生徒役の子たちと接していく中で、役に近づいていけたのかなと思います」

Q.壁にぶつかったり、悔しい思いをしたりした思い出はありますか。

堤「中学で野球をやっていたんですが、高校に進んだら別のことをやろうと思っていたんです。それが、中学の最後に骨折して試合に出られなくなって…それが悔しくて、やはり高校でも野球部に入りました。でも、入ったもののつまらなくて。すぐに辞めようと思ったんですが、夏休みの練習が嫌で辞めたと思われたくないので夏休みまで続けて、新学期が始まった途端に辞めました。

僕はむしろゴルゴの立ち位置で、野球を辞めたはいいけど、実際にやりたいことがあったわけではなく、野球を辞めたら高校自体も面白くなくなってしまったんです。当然、あまり学校にも行かず、出席日数も危うくなって…このまま高校も辞めようかと思っていたところに、冬休み全科目課題が出されました。とにかく、この課題を全部やり遂げたら学校を辞めようと、毎日2時間くらいしか寝ずに必死にレポートを書きました。

そしたら、『なんだ、自分もできるんだ』と自信がついて。そこから学校にも行き始めて、卒業までちゃんと通いました。でも、挫折だらけ悩みだらけの高校生活でしたね。

卒業後、体を動かすことは好きだったので、アクションの稽古を始めました。その選択が後々に、坂東玉三郎さんの舞台との出会いにつながり、その世界観の素晴らしさに感動して、一生舞台に関わっていこうと決心したわけです。学生時代は、挫折といえば挫折の連続だったのですが、それがあったからこそ何かしら新しいことが見えてくるものなのかもしれません」

Q.思い出に残っている先生のエピソードを教えてください。

堤「高校で学校に行かなかった時の先生です。先生は無理やり学校に来させようとはしませんでした。卒業後しばらくして上京したのですが、なぜかその先生に手紙を書きたくなったんです。先生のお返事には、当時、僕が真剣に悩んでいるようだったので、『学校に来い』とは強く言えなかったとありました。

僕は道を踏み外したわけではなく、どうやって生きていったらいいか悩んでいただけだったので、先生は僕を信じて待っていてくれた、見守ってくれていた、ということを後々に知りました。最近、大阪で舞台に出演したとき、その先生が見に来てくださったんです。うれしかったですね」

 映画「泣くな赤鬼」は6月14日から全国公開。

オトナンサー編集部

最終更新:6/15(土) 17:08
オトナンサー

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