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東野幸治が描く“ガンバレルーヤよしこ伝説”「デートが『遺品整理』だった話」

6/13(木) 8:10配信

デイリー新潮

 東野幸治が仲間たちの秘話をつづる連載「この素晴らしき世界」。今週のタイトルは「どこかふざけてる女、ガンバレルーヤよしこ(2)」。

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 旬直前の女性コンビ、ガンバレルーヤよしこの話の続きです。

 よしこは正直美人ではありません。美人に寄せる気もありません。そんなよしこは、自分の容姿を自覚しながらスナックでアルバイトをしていました。なぜなら、普通のアルバイトをするより面白い話が出やすく、エピソードトークも作りやすいからだと私は思っています。自分を客観的に見られる能力があるのですね。タレントに必要な能力です。

 このスナックでのエピソードは他にもこんなものがあります。

 バイト中、1杯700円のチューハイをお客さんに頂いて店の売り上げに貢献するのですが、よしこはそのキャラのせいか、一滴も飲ませてもらえなかったそうです。だからお客さんが酔っ払った時やトイレに行った時に、お客さんのボトルをこっそり飲んで、減らしていたとかで。またしても、どこまで本当なのか。

 また、よしこはお客さんと1度だけデートしたことがあるそうです。店で知り合った年下の男性にデートに誘われました。喜んで待ち合わせ場所に行くと、そこはその男性の実家でした。

「親父が亡くなったから遺品整理を手伝ってほしい」

 よしこは一生懸命遺品の整理を手伝いました。遺品の中からその日男性がつけていた白い数珠と色違いの黒い数珠が出てきて、それをプレゼントされました。複雑だったけどうれしかったよしこ。

 しかしその数珠をつけ始めてから自宅でポルターガイスト現象が起こるようになりました。電気がチカチカしたり、キッチンで横たわっていたら腹の上に皿が落ちてきたり。さらには幽霊まで見るようになり、仕方なく数珠を外したそうです。

 スナックのバイトが週1の早番になってから収入が減ったので、昼間に川の清掃のアルバイトも始めたよしこ。しかし、川掃除のバイトの終わりが遅くなると、家に帰ってお風呂で体を洗う時間がなくなり、そのままスナックに出勤したら「ドブ臭い!」と言われ、店の外に出されてしまったそうです。

 お客さんのボトルをこっそり盗み飲んだり、デートが遺品整理だったり、ドブ臭いから店の外に出されたり……いちいちエピソードが面白すぎます。真相が本当でもウソでも、このふざけた感じがよしこの面白さだと私は思っています。

 よしこと相方のまひるは、まだあまり給料が高くないのでコンビで同居しています。シングルベッドで2人で寝て、少ない量のお湯で済むので、小さなユニットバスに2人で入るそうです。でも、お風呂に浸かっていると、時に喧嘩になります。

 というのは、よしこがまひるにバレないように、湯船の中でオシッコをするそうです。勘のイイまひるは問い詰め、苛立ちながらよしこを殴ります。学生時代に女子野球をやっていて肩が強いから、よしこをボコボコにするまひる。泣いて詫びるよしこ。ね、笑ってしまうでしょう? こんな汚い話を自慢げに披露するのはお笑い芸人だけです。

 ちなみに、よしこの背中には龍が天に昇っているようなブツブツがあるそうです(本人が得意げに教えてくれました、決して実物は見ていません)。

 そんなよしこのブツブツでは、去年の秋にまた伝説が生まれました。よしこが「下垂体腺腫」という病気になったことによるのですが、「よしこは笑いの神様に愛されている芸人」だと、芸人仲間の間でかなり話題になった話です。(続く)

東野幸治(ひがしの・こうじ)
1967年生まれ。兵庫県出身。東西問わずテレビを中心に活躍中。著書に『泥の家族』『この間。』がある。

「週刊新潮」2019年6月6日号 掲載

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最終更新:6/13(木) 8:10
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