ここから本文です

批判の声が噴出する全米オープン。松山英樹は難コースでも気にしない?

6/13(木) 10:31配信

Number Web

 およそ優勝争いの渦中での会話ではなかったかもしれない。ライバルは、その返答にただ驚いていたそうだ。

 6月初旬のPGAツアー、ザ・メモリアルトーナメント最終日。最終組のひとつ前で逆転を狙った松山英樹は、同じ組でマッチアップしたパトリック・カントレーと談笑を交わしていた。

 話題は2週後のメジャー、全米オープンのこと。

 今年の会場はカリフォルニア州のペブルビーチゴルフリンクス。サンフランシスコから車で南に約2時間、ロサンゼルスからは北に約6時間といったところの海岸線、モントレー半島にある超有名コースである。

 当地では毎年2月にAT&Tペブルビーチナショナルプロアマというツアーの1試合が行われている。風光明媚で知られ、世界中のゴルファーが憧れるゴルフ場だからこそ、カントレーはキャディと一緒に、すでにPGAツアーで6年目を迎えた27歳の言葉にビックリしたのだった。

 「いままでプレーしたことがない。来週、初めて行くんだよ」

 松山にとっては今回のメジャーがペブルビーチ初訪問の機会なのだ。

7年連続7回目の全米オープン。

 「行ってみたいなとは思っていたんですけどね。今までは縁がなかったでしょう。日程的なもの(噛み合わせ)もあった」

 ペブルビーチに入り、メジャーに向けた練習を開始したのが大会前週の土曜日。太陽の恵みを浴びながら精力的に汗を流してきた。

 松山にとって、初出場の2013年から数えて今年が7年連続7回目の全米オープン。'17年大会で2位に入ったのが、そのまま大会の日本人史上最高位となった。すでに27回出場(25試合連続/日本人記録を継続中)したメジャーで唯一トップ3に入った試合でもある。

 その全米オープンは近年、主催する全米ゴルフ協会(USGA)に向けられる選手たちからの視線が厳しい。とくにトッププレーヤーからのコースセッティングへの批判が毎年噴出している。

「不愉快」なコースセッティング。

 前回、西海岸で行われたワシントン州チェンバーズベイでの'15年大会は当時の新設コースということもあり、斬新なレイアウトやグリーンのつくり、セッティングに選手の不満が爆発した。現役を退いているレジェンド、ゲーリー・プレーヤーが「最悪だ。きわめて不愉快」とぶちまけたところから、火の勢いはさらに強まった。

 '16年にはオークモントCCで優勝したダスティン・ジョンソンがグリーン上でパターをする前にボールを動かした“可能性がある”として、ラウンド中に「ホールアウト後にペナルティを科す“可能性がある”」と本人に通達するという、珍事が発生(実際にジョンソンには1罰打を加えられた)。

 続く'17年のエリンヒルズ大会は長すぎるラフが開幕前にやり玉に上がり、一方で広すぎるフェアウェイにも疑問が出た。

1/3ページ

最終更新:6/13(木) 12:21
Number Web

記事提供社からのご案内(外部サイト)

Sports Graphic Number

文藝春秋

980号
6月13日発売

特別定価600円(税込)

The BIG FLY SENSATION
ホームランが止まらない。

【スペシャルインタビュー】 大谷翔平「強打者の本能」

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事