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エースの新作バッグ こだわったのは「車内マナー」

6/14(金) 10:12配信

NIKKEI STYLE

電車で見かけることが珍しくなくなったビジネスリュック。その一方で、電車内での迷惑行為ランキングで「荷物の持ち方・置き方」が1位になるなど問題も発生している。そんなときに登場したのが「電車内マナーに着目したバッグ」だ。文具ライターの納富廉邦氏がメーカー担当者に話を聞いた。

◇  ◇  ◇

スーツ姿でリュックを背負って歩く姿はすっかり珍しくなくなった。だが、市場のニーズが高まるにつれて迷惑度も上がってきた。

日本民営鉄道協会が発表した「平成30(2018)年度 駅と電車内の迷惑行為ランキング」では、「騒々しい会話・はしゃぎまわり」「座席の座り方」「乗降時のマナー」「ヘッドホンからの音もれ」などを抑え、「荷物の持ち方・置き方」が1位。「『荷物の持ち方・置き方』のうち、最も迷惑に感じる行為は?」という質問に対しては「背中や肩のリュックサック・ショルダーバッグ等」という回答が、2位の「座席に置かれた荷物」に対して50ポイント以上の差をつけて断トツだった。

この問題に対して面白いアプローチを試みているのが、旅行バッグ「プロテカ」シリーズなどで知られるエース(東京・渋谷)。最近、意識的に薄マチのリュックなどを「電車内マナーに着目したバッグ」として発売しているのだ。

「A4サイズと小型なリュックでも、厚みがあると、背中側にいる乗客の邪魔になっていました。前持ちするにしても大きいと難しい。車内で迷惑にならないリュックを作りたいという社内の声から生まれたのが、薄マチのリュックでした」(商品開発を担当したMD本部MD統括部の西村茂樹さん)

その結果、誕生したのが2018年6月に同社のバッグ&ラゲージブランド「ace.」から発売された薄型リュック「ガジェタブル」だ。薄いだけでなく、さまざまな工夫が施されている。

■シーンに合わせて使いやすさを設計

「ガジェタブル」の特徴は、さまざまなシーンを想定して、迷惑にならない持ち方ができるように設計されている点だ。

1 背負ったときは、スリムマチで省スペース。 2 背負わず手で持つときに持ちやすいハンドル付き。 3 網棚に置いたり取り出したりしやすい形状とハンドル。 4 前に抱えたときに体の幅からはみ出ない。 5 前に抱えたときにアクセスしやすいポケット。 6 片側の肩から提げて持つときに出し入れしやすいサイドポケット。 
背負ったときだけでなく、手に持ったとき、網棚に置いたとき、体の前に抱えたときなど、さまざまなシチュエーションを想定した上で、それに対応できるように設計されているのだ。

実際に使ってみたところ、本当に良くできていた。

まずバッグ自体が軽い。その上で滑りにくいパッドが入ったストラップのおかげで、背負ったときの負担がとても少ない。

体からはみ出さないサイズとはいえ、縦型の直方体だから、B4ファイルが楽に入る。マチも一般的なブリーフケースより少し薄い程度だから、容量的には実は十分過ぎるくらい。「薄マチ」というのはあくまでも従来のリュックに比べればという話で、ビジネスバッグとして考えれば決して小さくはないのだ。

使ってみて実感したのは、前面ポケットの便利さ。上下、2つのポケットは、どちらも底が浅く作られていて、名刺入れやデジカメ、手帳、筆記具、文庫本など、サッと取り出して使いたいものの収納にピッタリなのだ。手を入れればすぐにモノが取り出せるから、前にバッグを抱えている状態でも出し入れがスムーズ。座席に座っていても、結局バッグは前に抱えることになるから、やはりこのポケットが活躍する。上段のポケットは中がパイル地になっていて、デジタル機器などを入れても安心と、配慮が行き届いている。

他にも、外に引っ張り出すこともできるはっ水生地のポケットや、横から手を入れて使えるサイドポケット、パソコン用と荷物用に分かれている二層構造、ストラップを収納して横持ちすればブリーフケースのように使える設計など、本当に豊富な機能を持つ。単に車内マナーに則しているだけでない、多機能ビジネスバッグに仕上がっているのだ。西村氏が「実際、自分で使ってみて快適さにビックリした」といっていただけのことはある。

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最終更新:6/14(金) 12:15
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