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kemioの初エッセイ本『ウチら棺桶まで永遠のランウェイ』が私たちに勇気を与えてくれる!

6/14(金) 12:11配信

GQ JAPAN

職業は「kemio」。YouTube、インスタグラム、ツイッター合わせて300万人以上のフォロワーを持つ23歳、待望のファーストエッセイ本!

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笑いながら泣けてくる、けみおの言葉たち

いまこの人がみんなの人気者であることが希望。この人のことを「いいね!」と思っている人が自分のほかにもどうやら大勢いるらしいということに心励まされる。この世界はそう悪い場所ではないと信じられそうな気がしてくる。芸能人でもスポーツ選手でも、漫画やアニメのキャラクターでも、そんな気持ちにさせてくれる存在がヒーローでスターだ。

『ウチら棺桶まで永遠のランウェイ』を読んで、いま、kemio(けみお)こそがまさにそんなミラクルボーイでスーパーアイドルなのだと深く納得した。

けみおは現在23歳。YouTube、インスタグラム、ツイッターなどのフォロワーを合計すると300万人を超える、ネットが生んだ新世代のスターだ。高校時代に6秒動画アプリ「Vine」で注目を集め、雑誌の読者モデルを経て芸能活動を開始。2016年秋、語学留学のためアメリカ・ロサンゼルスに転居し、「日記つける感覚で」YouTubeに投稿しはじめた動画が人気を集めている。現在もロサンゼルスを拠点に「エンターテインメントの世界で人を幸せにする」という夢に向かってさまざまな仕事に挑戦しているそうだ。

はたから見るとYouTuber、タレント、モデルということになるのだろうけれど、「国籍も職業もジャンル不明だけど私はkemioだからいいじゃん。目の前にあることをやって人をハピネスにしたいだけ」と彼は語る。初の著書となる『ウチら棺桶(略)』は、写真中心のスタイルブックではなく、彼のこれまでの歩みと、人間関係や現代社会、生きかたについて思うところが綴られたエッセイである。

まず驚くのは、彼が動画で見せている自由闊達な語りが見事に文字になっていること。「ちな[編集註:ちなみにの略語]、私は生涯読書というアクティビティから逃げ回っておりまして、最後に読んだのは『ぐりとぐら』っていう状況なのですが」と、冒頭から若者の活字離れを突きつけられて出版関係者としては冷や汗が出てくるのだが、彼は思わせぶりな難しい単語をひとつも使わずに、心に響くフレッシュな表現を次々と繰り出してみせる。

その豊かな発想力とリズム感からは、たとえ本は読んでいなくとも、ネットで、リアルで、言葉を使ったコミュニケーションを山ほど重ねてきたことがうかがえる。日本語としての教科書的な正しさよりも伝わることのほうが大事じゃね? と言われているようで、読んでいて脳がほぐされる感覚が心地いい。

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最終更新:6/14(金) 15:08
GQ JAPAN

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