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中国の物件は10年でボロボロ…アジア不動産投資が難しいワケ

6/14(金) 9:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

不動産投資には特殊な才能やカンは必要ありません。充分な情報を得て比較検討し、論理的にリスクが低いと考えられる物件に投資することが重要なのです。本連載では、30年間のデベロッパー経験を持つ、株式会社国際不動産エージェント代表取締役・市川隆久氏の著書『海外不動産投資はなぜドイツがいいのかホンネでお話しいたします』(とりい書房)より一部を抜粋し、投資対象としてのドイツ不動産の魅力を解説します。本記事では、投資対象の選定時に理解しておくべき、アジアと欧米の不動産事情について見ていきます。

「新しい家」が好まれる日本の不動産市場

すぐに「ドイツ不動産投資」のお話に入っていきたいのですが、しっかりと基礎から理解していただくためには、日本と海外での不動産の状況と不動産投資の違いについて押さえておく必要があります。


また、海外と一口に言っても、アジアと欧米では大きく違いますし、国ごと、地域ごとでもいろいろな違いがあります。まずは日本を含めたアジアと欧米の不動産事情について、比較しながら見てみましょう。


最も大きな違いは、アジアでは日本も含めて新しい家が好まれるのに対して、ヨーロッパやアメリカの人たちは、もちろん新しい家も好きなのですが、古い家を手入れしながら長く使っていくというのが当たり前という考え方があります。


なぜその違いがあるのかというと、ヨーロッパでは18世紀にイギリスで産業革命が起き
て、19世紀にはドイツにも広がり、それから石造りの堅固な建物が普及しました。そして、それからは築100年ものの家も、基本的には今の家と作りが変わっていません。


もちろん、今の家のほうが気密性に優れているとかで快適ですが、天井の高さや部屋の広さなどは変わっていません。ヨーロッパではかなり前から窓に複層ガラスを採用していましたし。


つまり、ヨーロッパでは古くからクオリティが高い住宅が作られていたということです。その理由は、中世のお城などの何百年も使える建物が見本として存在していたことと、湿度と気温の低い気候、地震の少なさでしょう。


何より、ヨーロッパの多くの国は日本より緯度が高いため、冬になると夜が長く、家にいる時間が長くなります。そのため、家の中でいかに快適に過ごすかが重要な課題になります。そこで寒さをしのぐ暖かさや圧迫感のない天井高が求められたのでしょう。

ところが、日本を含むアジアは反対で、夏をいかに風通し良く過ごすかが重視されてきました。気候が温暖なので、寒いのは何とかなりますから、エアコンのない時代は暑さをいかにしのぐかが問題だったのです。


ですから、アジアの建物は雨風を防ぐと同時に、風通しが良く、湿気をいかに逃がすかを工夫された作りになっています。一般の人々の住宅は予算に限りがありますので、耐久性に難があり、100年も使い続けるようには作られていません。そのような住宅事情で長く暮らしてきたアジアの人たちは、古い建物を大事に使うより、古くなったら壊して建て直すという文化を築いてきました。


つまり、日本を含むアジアと欧米の不動産に対する感覚を比較すると、アジアは古いものを嫌がり新しいものを求める傾向が強いのに対して、欧米はそれほど古いものを嫌がらないという傾向があることがわかります。これは不動産投資を考えるときに、最初に意識しておくべきポイントです。

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最終更新:6/14(金) 9:00
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