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エレベーターがないマンション上層階…好条件で売却するには?

6/14(金) 13:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

今回は、売却が難しい相続物件の事例として、「権利関係が複雑な物件」「エレベーターのないマンションの上層階」等を取り上げます。※本連載では、一般社団法人全国空き家流通促進機構専務理事、株式会社リライト代表取締役の田中裕治氏の著書、『売りたいのに売れない!困った不動産を高く売る裏ワザ』(ぱる出版)から一部を抜粋し、事例をもとに「困った不動産」の具体的な内容や解決方法について解説します。

権利関係が複雑…一般市場で売却できなかったが?

世の中には権利関係が複雑な物件がたくさんあります。

Sさんから「家を売りに出したのですが、なかなか売れないので何とかしてほしい」という相談のあった鎌倉市の物件も、そんな権利関係が複雑な一軒家でした。

この物件には、次の2つの問題点がありました。

1つ目は、Sさんが売却を予定している建物Aと、Sさんが別に所有している隣接地の建物Bが、登記簿上は1つの建物として登記されていること。2つ目は、隣接地の建物Bの一部が、売却予定の土地に越境してきていることでした。

そこで、私が最初に手をつけたのが権利関係の整理です。まず、登記上、売却する建物Aと、隣接地の別棟の建物Bを分断する登記をしました。次に、境界標の設置に合わせて、越境物(建物の一部)を将来是正するという合意書を作成。この合意書がないと、購入希望者が現れても住宅ローンが組めなくなるからです。

さらに、販売時にお客様に気に入っていただくために、内・外装をリフォーム。このとき、もともとの「和」の建築の良さや趣をそのまま活かす形でリフォームを実施しました。

当初は大手不動産会社でもなかなか一般市場で売却できなかった物件でしたが、権利関係をクリアにし、諸条件を調整し、リフォームをしたことによって、多数の問い合わせをいただき、無事に売却することができたのです。

どこにでも、現状のままでは売れない不動産はあります。特に、権利関係が複雑な不動産は、そのままではなかなか買い手がつかないケースがほとんどです。しかし、何かを少し手を加えるだけで、売却することができようになることは多々あるのです。その「何か」を、不動産会社の営業マンが知っているかどうか。そして、その「何か」をやるかどうか。それが売れる物件と売れない物件の大きな違いなのです。

【ポイント】

・権利関係が複雑でも、きちんと整理すれば売れる!

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最終更新:6/14(金) 13:00
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