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ネグレクトや貧困を乗り越えたベストセラー作家の秘話「自分の物語は自分が決める」

6/14(金) 8:45配信

bizSPA!フレッシュ

 全米で500万部以上も売り上げたベストセラー『ガラスの城の約束』(ハヤカワNF文庫)。アルコール依存症で生活費を入れぬ天才肌の父と、芸術を育児よりも優先する画家の母のもと、4人きょうだいで育った作家ジャネット・ウォールズの自叙伝だ。

 愛情深くはあるが生活力と責任感のない両親は、子供たちを学校へも行かせず、ときにはゴミを漁って命を繋げなければいけないほど、子供たちは放置されていた。それでも、ジャネットは家を出て奨学金で大学へ進学し、NYのゴシップコラムニストとして成功する……。そんな驚きの自伝が同名タイトルで映画化され、6月14日に公開される。

 ブリー・ラーソン、ウディ・ハレルソン、ナオミ・ワッツと今を時めく豪華キャストでおくるこの映画は、主人公ジャネットが忘れたい過去を受け入れて、自分らしさを発見する感動作だ。一見悲惨にも思えるような過去にも、宝物のような美しさがある――。今回は、映画の原作者ジャネット・ウォールズさんに電話インタビューを行い、映画の製作秘話から家族、そして、トランプ大統領のことまで語ってもらった。

家族というのは美しくもあり、醜くくもある

――ジャネットさんのご両親の写真を見ましたが、父親役のウッディ・ハレルソンと母親役のナオミ・ワッツによく似ていたことに驚きました。

ジャネット・ウォールズ(以下、ジャネット):そうなんです! 彼らは私の両親の特徴を本当によく捉えていました。私の母もびっくりするくらい(笑)。

 ウディは、「君のお父さんは話すときにどこに手を置くんだい? 目線はどこ?」なんて、とても具体的な質問をするんです。撮影現場で2人が演じるところを見たのですが、あれは演技というよりは、変身。顔の構造さえ変わったんですよ! ウディが初めてメイクを終えて父になった姿を見たとき、思わず震えて涙が出てしまったくらい! ナオミとウディは両親本人たちよりも、もっと彼らを理解していましたね(笑)。

――原作を読み、映画も観たのですが、ジャネットさんと似た過去のない私でも、非常に感動しました。なぜ、この物語は人々の心を打つのでしょうか?

ジャネット:多くの人が「自分の家族を思い出した」と話してくれました。私の家族ほど強烈じゃなくても、この物語のなかには普遍的な家族の姿があると思うんですよね。両親がどんな仕事をして、どれぐらいお金をもっているか、なんて関係ない。家族というのはとても複雑な関係で出来ていて、そこには美しい過去もあれば、醜い過去もある。私たちにはみんな、そういった善悪を超越した家族関係があるんじゃないでしょうか?

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最終更新:6/14(金) 8:45
bizSPA!フレッシュ

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