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関西人36歳女性が「笑えない夫」を選んだ理由

6/14(金) 5:30配信

東洋経済オンライン

 品川駅から少し歩いたところの住宅地にある、インド料理店に来ている。本格的なビリヤニやカレーを出すお店だ。エスニック好きだという岡田恵さん(仮名、36歳)に店の情報をメールで伝えると、<インド料理!! どストライクですーー!! お目にかかることを楽しみにしております>と、ハイテンションで感じのいい返信。夫の直樹さん(仮名、33歳)と一緒に来てくれるらしい。

 恵さんはボブカットの色白美人で、愛嬌のある笑顔とハキハキとした受け答えが印象的だ。一方の直樹さんは、細身で優しげな雰囲気。緊張しているのか声は小さめだ。

 昨年の冬に結婚したばかりの2人。本連載では35歳以上で結婚した人を「晩婚さん」と定義している。直樹さんはオブザーバーになってもらい、恵さんの話を中心に聞くことにしよう。

■異性と奔放に付き合っていた学生時代

 「私はサバサバとして明るい女性に見られがちなのですが、実はナイーブだと自覚しています。独身時代はずっと寂しくて、婚活がうまくいかなかった頃の悪夢を今でも見るぐらいです。『あの人ともダメだった。持ち駒ゼロ!  私は一生結婚できない』と絶望しているところを夢の中で繰り返し見てしまうんです」

 タンドリーチキンをうれしそうに食べながら、自らの性格と心情を赤裸々に語ってくれる恵さん。仕事は医療関連の専門職だ。母親も病院勤務の看護師で、外でも家でも人の世話ばかりの生活を目の当たりにしていたと恵さんは振り返る。

 「うちは田舎なので、長男の嫁が姑の面倒をみるのは当たり前、という環境です。結婚すると女は損をするんだな、と感じていました。結婚にいいイメージを持てなかったんです」

 恵さんは長女であり、妹と弟は恵さんより前に結婚している。「しっかり者」であることを求められがちな立場であることが反動となり、自由を追求させたのかもしれない。

 「学生時代は、われながら奔放に(異性と)付き合っていました。日本人にはモテなくて、恋人はアフリカ人だったりインド人だったり。バックパッカーとして滞在していたインドで、少数民族の男性と付き合っていたこともあります」

 大学院で現在の専門分野を学んだ恵さん。卒業して専門職としての下積み期間を終えたら、海外で暮らしてみたいという夢があった。その実現のためには結婚どころか恋愛もいらない、と思った。実際に、4年間は仕事場と一人暮らしのアパートを往復するだけの生活を送ったという。

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最終更新:6/14(金) 5:30
東洋経済オンライン

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