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元監督・デーブ大久保氏が見た楽天好調の要因は?/デーブ大久保コラム

6/15(土) 11:02配信

週刊ベースボールONLINE

 貯金「6」で交流戦に入りました。チームの流れは極めていいと思います。楽天が交流戦突入前にパ・リーグ首位となりました。交流戦初戦では巨人に逆転負けを喫しましたが、そこまでは今年の勝ちパターンだったと思います。

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 ここまで素晴らしい戦い方ができている要因は、石井一久GMと現場とデータ室のバランスがうまく取れているからではないかと思います。まず、GMが現場に一切のことを任せて、責任は自分が取るというようなスタンスでやっていることが大きいのではないか、と。現場のことを一番分かっているのは現場だと理解しているのだろうと思います。

 そして現場は、特に平石洋介監督ですが、彼がコーチ陣の言うこともしっかり受け止めているのかな、と。彼には選手としての実績がありません。それが逆にいい方向に向いているのだと思います。つまり、実績を残していないからこそ、エラーなど失敗した選手の気持ちが分かるし、ヒット1本を打つ苦しさも知っている。そういう部分で年齢も若いですし、選手に寄り添えるのかな、と。

 一方で、彼を支えるコーチ陣はベテランで実績のある方たちが多い。私自身、どういう性格の方なのか存じていないのですが、真喜志康永ヘッドコーチがいいにらみを利かせているのではないか、と思っています。あの低い声がなんとも言えないですよね。それに光山(光山英和一軍バッテリー兼守備作戦コーチ)さんがかなりいい仕事をしているように思います。打撃では金森(金森栄治)さんもいますからね。

 そういう大ベテランの皆さんから、いろいろな提案をされると、平石監督はまずそれをやってみようという形になります。それとデータ室のデータをうまくかみ合わせているのではないでしょうか。

 データ室の意見がすべてではないとデータ室も思っているはずです。やはり野球は生きていますからね。例えば、違う日の同じカードで、同じ時間の同じイニングに同じ打者に1球目、同じ真っすぐをアウトコースに投げても、同じように投げられないはずですよね。それはデータで測れない部分です。あくまでも統計であり、それを生かした作戦をうまく立てられていると思いますね。

 その流れの中で、やはり浅村(浅村栄斗)の加入は大きかったと思います。6月4日の巨人戦(楽天生命)の8回裏に同点からソロ本塁打を打って一時勝ち越したのですから。たまたま、9回に松井(松井裕樹)が打たれただけで、あそこで打てる勝負強い打者がチームにいることは気持ち的にも大きいですよ。

 そして新外国人・ブラッシュの存在も大きい。ただ、私は先輩にあたる日本大好きで、ブラッシュよりもメジャー実績が上のウィーラーの存在が、ブラッシュの良さを引き出していると思うんです。この形を続ければまずAクラスは確実だと思います。それくらい、いい戦い方をしています。

PROFILE
大久保博元/おおくぼ・ひろもと●1967年2月1日生まれ。茨城県出身。水戸商高から85年ドラフト1位で西武に入団。トレードで巨人入りした92年に15本塁打。95年現役引退。野球解説者やタレントを経て、2008年に西武コーチに就任し日本一に貢献。12年からは楽天打撃コーチ、二軍監督を経て15年に一軍監督に就任した。15年限りで辞任し、16年から野球解説者をこなしながら新橋に居酒屋「肉蔵でーぶ」を経営している。

週刊ベースボール

最終更新:6/24(月) 11:17
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