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海外旅行にお薬を持っていく

6/15(土) 8:30配信

月刊糖尿病ライフ さかえ

患者さんのお薬に対する疑問に答えます お薬Q&A【8】海外旅行にお薬を持っていく

Q:海外旅行で飛行機を利用します。機内にお薬を持ち込めますか?

A:訪問する国によって違いがありますが、原則持ち込めます。

 持ち込める量は事前に航空会社に確認しておきましょう。空港の保安検査場(手荷物検査を受けるところ)の係員に、薬を持ち込むことを伝えてください。他の荷物と区別しやすくするために、あらかじめジッパー付きのビニール袋などに入れておくと、検査場で慌てずに済むでしょう。


○処方薬(病院やクリニックで医師が処方した薬)
 薬局でも健康食品やサプリメントなど、色や形が薬に似ていても薬ではないものが多く売られています。医師の診断書や処方せんのコピーなど、処方薬であることが証明できるものを持参してください。海外へ行かれる場合は、それらを訪問先の国の言語あるいは英語に翻訳した書類を携帯することをお勧めします。

 海外へ行かれることが決まったら、早めに主治医に伝えてください。長いフライトや時差などで、インスリンを打つ時間や単位の調節が必要になることがあります。その意味でも主治医の先生と早めの相談が大切です。

 インスリンやGLP-1受容体作動薬は、手荷物として機内に持ち込みましょう。預け入れ荷物を入れる貨物室は、客室のような温度管理ができません。飛行中に薬が凍るリスクを避けるためです。一度凍った薬は使えません。


○市販薬(医師の処方なしに、 薬局やドラッグストアなどで買える薬)
 薬の名前やメーカー名が分かるように、薬の外箱や説明書も持っていきましょう。液状の漢方薬や目薬などは、預け入れ荷物に入れると飛行中に凍ってしまうかもしれないので手荷物に入れます。

 最後に、2001年に米国で起きた同時多発テロ以降、手荷物検査が以前より厳しくなりました。また、薬物によっては乱用の懸念などから持ち込めない薬があります。

 航空会社や訪問先によってはここに書いた内容が当てはまらないことがありますので、安心して飛行機に乗るために、早めに航空会社や旅行代理店に相談・確認しましょう。訪問する国の大使館にホームページがある場合は、その閲覧もお勧めします。


医療法人社団汐咲会 井野病院 薬剤部
糖尿病療養指導士兵庫県連合会 理事
冨田 里佳(とみた・りか)

※『月刊糖尿病ライフさかえ』2018年8月号より

最終更新:6/15(土) 8:30
月刊糖尿病ライフ さかえ

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