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【海外ボクシング】ウィークエンド・プレビュー 混戦ヘビー級にタイソン・フューリー登場

6/15(土) 8:19配信

ベースボール・マガジン社WEB

 先週のウィークエンド・プレビューは都合により休載しました。ゲンナディ・ゴロフキンのカムバック戦など見どころ十分のカードもあっただけに残念でしたが、そちらのレポートは次号のボクシング・マガジンで。今週はトップランクと契約したタイソン・フューリーが登場する。さらにもうひとつの注目はラトビアのリガで行われるWBSS(ワールドボクシング・スーパーシリーズ)クルーザー級準決勝になる。

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6月15日/MGMグランド(アメリカ・ネバダ州ラスベガス)

◆楽勝を義務づけられたフューリー

★ヘビー級12回戦
タイソン・フューリー(イギリス)対トム・シュワルツ(ドイツ)

フューリー:30歳/28戦27勝(19KO)1分
シュワルツ:25歳/24戦24勝(16KO)

 フューリーは昨年12月、デオンテイ・ワイルダーとの死闘ですっかり男を上げた。ワイルダーのものすごいパンチを浴びて、まさしくぶっ倒されたのに、よっこらさと立ち上がると、ぐいぐいと反撃に転じる。終盤には強打のWBCチャンピオンに追い詰めるシーンも作って、引き分け判定でも一気にスターダムに返り咲いた。

 何よりも身長206センチ、体重116キロの大巨漢。定住の地を持たないアイリッシュ・トラベラーズが出自。父親の代までは裸の拳で殴り合う拳闘家が一族の稼業だった。さまざまなキャラの持ち主であるから、人気を集めて当然だ。

 父の薫陶を受けて、純拳闘でプロ入り後はサウスポーでも上手に戦える器用さを見せ、無敵王者ウラディミール・クリチコを破り、一度はトップに立った。ところが、世界ヘビー級チャンピオンであることの重圧に敗れ、酒と薬物に走る。そして、戦うことなく王座を返上した。

 そんなフューリーの勇ましいカムバック劇に、ヘビー級は騒然となったもの。さて、再び快進撃を開始するのか。ワイルダーとの再戦は確実視されていた。ところが、ワイルダーの所属するPBCとはライバルとなるトップランクと契約。ひとまず、ビッグマッチはお預けになった上に、再スタートの相手は無名のシュワルツ。正直なところ、多くのファンはがっかりした。

 ただ、これも考え方次第。当面の注目カードが実現しないなら、派手な立ち回りで先延ばしになった期待感をもっとあおってほしい。大番狂わせでアンディ・ルイス・ジュニア(アメリカ)に敗れたアンソニー・ジョシュア(イギリス)の戦線復帰も先の話である。

 シュワルツの国際的評価は低くても不敗で197センチとなかなかの巨漢でもある。無難ではなく、豪快な勝ちっぷりこそが、今回のフューリーのテーマである。

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最終更新:6/15(土) 8:19
ベースボール・マガジン社WEB

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