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D2C ブランドの最新トレンドは、「自己資金」創業 : なぜ VC から資金調達しないのか?

6/15(土) 8:11配信

DIGIDAY[日本版]

パトリック・コドゥー氏はヒゲ剃りのD2Cブランド、サプライ(Supply)の創設者だ。コドゥー氏は同社を4年前に創設してから、3つのキックスターターキャンペーンを通じて合計37万ドル(約4070万円)近い資金を調達してきた。同社は昨年度で数億円の収益をあげており、昨年夏に同氏はそれまでと異なりベンチャーキャピタルによる資金調達を検討してプレゼン資料まで準備したものの、最終的には思いとどまったという。

「これは私の会社であって、必要に迫られなければベンチャーキャピタルに対してエクイティの一部を譲渡する気にはなれなかった」と、同氏は振り返る。

D2Cブランドの創設者にとって、ベンチャーキャピタルはこれまでになく利用しやすい状況となっている。CBインサイト(CB Insights)によると、D2Cブランドは2012年以降ベンチャーキャピタルから総計で30億ドル(約3300億円)の資金調達を行っているが、そのうち10億ドル(約1100億円)が昨年のものだ。これによって消費者ブランドの評価額は大きく伸びた。今年、マットレスブランドのキャスパー(Casper)と化粧品ブランドのグロッシアー(Glossier)がそれぞれ1億ドル(約110億円)の調達を行い、評価額が10億ドル(約1100億円)を超えるユニコーン企業となった。

だがそんななか、コドゥー氏と同じ選択をするD2Cブランドが増えている。2018年にセルタ・シモンズ(Serta Simmons)と統合マットレスブランドのタフト&ニードル(Tuft & Needle)は、2017年に資金調達なしで1億7000万ドル(約187億円)の売上を達成している。インディーゴーゴー(Indiegogo)でクラウドファンディングを行った時計ブランドのMVMTは、モバード(Movado)によって1億ドル(約110億円)で昨年買収されている。自然由来の素材を使ったデオドラントブランドのネイティブ(Native)もまた、2017年にP&G(Procter & Gamble)によって1億ドルの現金で買収されている。ネイティブは以前、エンジェル投資家から50万ドル(約5500万円)の資金調達を受けているが、ワービーパーカー(Warby Parker)やキャスパー、グロッシアーらの行った数億ドル(数百億円)の調達と比べれば雀の涙だ。

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最終更新:6/15(土) 8:11
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