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レジェンドスケーター、ステファン・ランビエルさんに直撃!

6/15(土) 21:14配信

25ansオンライン

現役引退後も多方面で才能を発揮中のレジェンドスケーター、ステファン・ランビエルさんに直接インタビューすることができました! 2019年6月28日発売の25ans本誌8月号にもご登場いただきますが、本誌特集に反映しきれなかった内容を先出しでお届けします。ランビエルさんのアイスショーに賭ける深い想いは必読です。

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ステファン・ランビエルさんは、トリノ五輪銀メダリストであり、2度の世界王者の栄冠を持つトップスケーターです。フィギュアスケート人生でいちばん感動した瞬間は?と伺ってみたところ…。

「自分の競技キャリアの成功という意味では、2006年のカルガリーワールドでしょうか。私はディフェンディングチャンピオンという立場で、フリー演技は最終滑走。プレッシャーがかかるなか、ビバルディの「四季」を滑り連覇できたことが、とても鮮明な記憶に残っています」という答えが返ってきました。
現在彼は、プロスケーター、振付師として活躍する一方で、将来有望な若手スケーターを育てる立場にもいます。日本の島田高志郎選手、ラトビアのデニス・ヴァシリエフ選手は彼の教え子で、昨シーズン、全日本選手権や日本開催の世界選手権でも、リンクサイドに立つランビエルさんの姿がありました。得点を待つキスクラで愛弟子に寄り添う笑顔をご覧になったかたも多いことでしょう。そして稀代のパフォーマーとしてアイスショーにもなくてはならない存在。現在のオフシーズンも、4月の「スターズ・オン・アイス」にさっそく来日。5月~6月にも「ファンタージー・オン・アイス」(幕張、仙台、神戸、富山)の全公演に出演しています。
「私が日本に初めて来たのは20年ほど前のジュニアグランプリ(長野開催)でしたが、そのときは、こうして日本に毎月やってくることになるとは全く想像もしていませんでした」とランビエルさん。「もちろん、こうして日本との縁が深まることになったのは、とても幸せなことです。私はラテン系の家族のもとで育っているので,感情が素通しですし、いきなり衝動で動くタイプの人間なのです。たとえばネットで気になるバレエの情報を見つけてしまったら、どこで公演しているのか検索してそのまま気ままに旅立ってしまうというような…(笑)。そのようなタイプの私は、日本で、格式やマナーというものが人生には大切であることを学んできました。いい意味で衝動に突き動かされるのはよいですが、衝動が行き過ぎると、時として危険ですからね!」

それでも人生においてなにか大きな決断をするときには、ランビエルさんはご自身の“直感”に素直に従うことにしているそうです。
「たとえば2010年のバンクーバー五輪後に現役引退を決めたとき、“この五輪が私の現役最後の試合だ”という内なる声に従いました。直近では、17年間も関わってきたスイスの大きなアイスショー「アート・オン・アイス」への出演を終わりにしたときも同じです。説明するのは難しいのですが、こうして内なる感情が湧き上がってくることがあるのです。「アート・オン・アイス」にはたくさんの思い出があります。それをそのまま、いい思い出として心に留めておきたい。だからこそ、ここでいったん幕を下ろしたいのです、とプロデューサーに伝えました」

そこに今夏の「氷艶 hyoen2019ー月光かりの如くー」への出演オファー。これは本当にベストタイミングだったとのこと。
「同じショーに出演し続けることは素晴らしいことです。でも新しいチャレンジこそ、よりエキサイティング! しかもいままで経験したことがないタイプのショーですし、お話をいただいたときは本当に嬉しく思いました。3月末のさいたまでの世界選手権のオープニングで、すでに装束をつけてパフォーマンスをする機会がありましたが、あの装束を着るだけで全く違う人物になりきれることに、自分で驚きました。当時の男性は自分の髪を人に見せてはいけないのでカツラをかぶるのだ、というルールを知りましたけれど、もっともっと私が演じる“朱雀帝”の役とその背景について学んで、自分の頭で解釈して、それをパフォーマンスに投影していきたいです」
いままで「源氏物語」については全く知識がなかったそうですが、それを補って余りあるランビエルさんの研究熱心さに、感心させられます。
「朱雀帝は貴族なので、マナーを守り、エレガントなふるまいが求められますね。扇をどう持って、どう顔を隠すかとか、どう女性を見るかとか、所作に特別なルールがあるのです。扇を傾ける角度ひとつ、体のポジション、指の動かしかたなどがとても難しくて。しかも衣装の袖が長くて指先が外に出ないため、観客の視線が届かないところでの手の動かしかたなども身につけていかなければなりません。所作を監修している先生の動きを真似てみても、なかなか同じにはできず、細かなディテールがもう一歩ですねといわれましたので、その差を理解して、正しい動きを学んで行きたいと思います」

このインタビューはランビエルさんが「スターズ・オン・アイス」金沢公演に出演時の4月初旬に実現しました。そして、5月末からスタートした「ファンタジー・オン・アイス」でランビエルさんは、シューベルト作曲のピアノ即興曲を使った素敵なパフォーマンスを披露しています。もしかしたらこれが、お話に出たカーチャさんのアルバムからインスピレーションを得た作品かもしれません…。

「ファンタジー・オン・アイス」は6月14日~16日の富山公演で終演しますが、追ってテレビ放送が予定されていますので、ご興味を持った方はぜひご覧になってみてください。

ランビエルさんは7月末開催のアイスショー「氷艶」の他、8月末に予定されている「フレンズオンアイス2019」への出演も決まっています! 華麗な滑りにぜひご注目を。

KEIKO WATANABE

最終更新:6/15(土) 21:14
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