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スズキが世界に誇る名バイク「Vストローム」に試乗──乗れば乗るほど奥が深い

6/15(土) 21:15配信

GQ JAPAN

大人の旅をサポートする相棒として、世界的に人気が高いアドベンチャーバイクというカテゴリーで光輝く、日本生まれのバイクがある。ロングセラーモデルだからこそ出せる熟成の味とは?

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激戦カテゴリーで光輝く650シリーズの「素の優秀さ」

世界的なアドベンチャーマシンの人気の高まりとともに、多くのブランドがこのジャンルに参入している。ライバルマシンがひしめくなかで、当然それぞれのマシンのレベルは上がっていく。しかしユーザーは正直である。人気があるジャンルであるとしても、そのすべてが人気となるはずはなく、お眼鏡にかなわなければ淘汰されていく厳しいジャンルでもあるのだ。

今はこのカテゴリーは、モデルチェンジが頻繁に行なわれ、最新の電子制御が真っ先に採用されるようになっているほどで、スポーツバイクのフラッグシップの座を完全に奪っているかのような状況である。

そんななかにあって、Vストローム650はとにかくシンプルでマイペースなマシンである。

例えば後にラインナップに加わった650XTはスポークホイールやエンジン&ナックルガードを装備する等、ちょっとアドベンチャーマシンらしさが増したとはいえ、電子制御てんこ盛りのこのジャンルにあって、装着されるのはABSと簡素なトラクションコントロール(これも最近備わった機能)のみ。しかし、そんなシンプルな装備にも関わらず、乗ると非常に満足感の高いマシンになっている。

特徴のひとつが搭載するVツインエンジンの出来映えである。これがとても素晴しいフィーリングを持っているのだ。アクセル開け始めの唐突さがなく、低回転域から非常にコントローラブル。加速フィーリングは優しい印象があるのだけれど、いわゆる味気なさは感じられない。トルクも十分だし、適度に鼓動感のあるVツインらしさもある。高速巡航では余裕を感じさせ、その気になればキレイに高回転域までブンブン回転が上昇していく。

このSV650で長年用いられてきたエンジンは時代とともに熟成されており、排ガス規制等にも対応して現在に至るのであるが、化学調味料でごまかすようなことのない、素の優秀さがそこからは感じられるのである。そして、この「素の優秀さ」は、車体周りも同様だ。

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最終更新:6/15(土) 21:15
GQ JAPAN

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