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お小遣い、NGワードは?暴力を振るい始めたら?中高年ひきこもりの聞きにくい話

6/15(土) 11:00配信

週刊女性PRIME

勤労意欲を失わないようこづかいは与えなくていいか

「あげたほうがいい」と指摘するのは深谷さん。

「自分が自由に使えるお金があるというのはひとつの安心感になると思います。ひきこもりの人たちはひきこもることにエネルギーを使っているのでお金はほとんど使いません。趣味にお金を使うということは生きる意欲が高まってきている証拠ですので、その意欲を満たすためのおこづかいであれば、ひきこもり回復にはよいのかもしれません」

 一方で、気をつけなければならない点もあるという。

「だらだらとお金を出し続けるのは考えものです。限度を決め、それをきっかけにコミュニケーションがとれるとなおいいかもしれません」

 恩田さんはこの質問には根本的にズレがあると指摘しつつ、

「おこづかいが高額だからといって勤労意欲がなくなることはないと思います。私たちが実施している当事者会や実態調査によると、約7割の人が就労したいという意思がある。怠けてもいいというよりも、むしろなんとかしなきゃいけないと思っているんです」

 当事者は必死なのだ。

会話したがらないとき、手紙のやりとりは効果的か

「コミュニケーションのツールとしてはよいと思います」

 と深谷さん。

「ただ、説得する内容だったり、自分の価値観を押しつけるような手紙はむしろ関係を悪化させることもあります。手紙以外にも日ごろからあいさつをしたり、何かしてもらったら“ありがとう”と言うことが大切です。見返りを期待せず、無視されるかもしれないけど続ける。

 家族がしんどくなってきたら、そういうときこそ家族会や地域の施設で同じ苦しみを持つ人と意見交換したり、愚痴を言ったりするといい」

 恩田さんも手紙でのコミュニケーションはオーソドックスな手法としつつ、

「コミュニケーションを通してひきこもりが解決することもあるので、手紙のやりとりというのは一定の効果はあると思います」

 手紙という手段よりも内容を気にしたほうがいいかもしれない。

本人に言ってはいけないNGワードは

「常識だったり、正論だったり、指導、安直な励まし、一般論、非難、思い込み、子ども扱いなどはよくありません。要するに自分の価値観の押しつけのような発言ですね。子どもを心配しているようで、実は自分を安心させたくて出る発言です」(前出・深谷さん)

 親が干渉しすぎるのもよくないというのは恩田さん。

「親は親の人生を楽しんでいるのを子どもに見せるのはいいと思います。親は親、子は子です。ひきこもり当事者は自分のせいで親は困っていると思いがちです。自らにプレッシャーをかけているところにさらにかけたらしんどい思いをするに決まっています」

 心配のしすぎや価値観の押しつけは当事者へのプレッシャーになってしまう。

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最終更新:6/15(土) 11:00
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