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好調な「東京・銀座」の賃貸市場…上昇機運はいつまで続くか?

6/15(土) 12:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

今回は、オフィスや物流施設、リテール(路面店舗)などについて、2018年のマーケットを振り返ると共に、2019年以降の見通しをまとめた特別レポート「不動産マーケットアウトルック2019」から抜粋し、東京・銀座地区を中心としたリテールマーケットの現状と今後の展望を見ていきます。※ロサンゼルスを本拠とする世界最大の事業用不動産サービス会社のシービーアールイー株式会社(CBRE)。本連載では、そのリサーチ部門が世界の不動産市場の最新情報をお伝えします。

国内富裕層と訪日外国人による「高額品需要」が伸長

国内富裕層や訪日外国人の消費意欲拡大により、高額品や免税品の売り上げが伸張。2017年下期から回復の兆しをみせていたラグジュアリーブランドの出店ニーズは、2018年に入ってから勢いを増している。

2018年の個人消費は緩やかな回復、株高や為替の安定で高額品が好調

2018年の消費市場は、緩やかな回復の途を辿っている。4~6月期の実質国内総生産(GDP)で個人消費は前期比0.7%増となり、2017年4~6月期以来となる1年ぶりの高い伸び率を示した。2018年7~9月期の個人消費(1次速報)は0.1%減と2四半期ぶりのマイナスに転じたが、今夏に相次いだ自然災害による一時的な動きとみられる。直近10月の小売業販売額は前年同月比3.5%増(速報)と、前年実績を12カ月連続で上回った。ただし、物価変動の影響を除いた実質賃金が伸び悩んでいる。10月は前年同月比で0.1%減(速報)と、物価の上昇が実質賃金を押し下げている。

一方、高額品や免税品の売り上げは伸張している。株高による資産効果や為替の安定などにより、国内富裕層や訪日外国人の消費意欲が堅調なことが背景にある。2018年10月の全国百貨店売上高では、「美術・宝飾・貴金属」が対前年同月比3.3%増と2カ月連続のプラスとなった。「免税品」も同6.5%増の298億円で23カ月連続のプラスとなり、2018年4月の316億円に次ぐ過去2番目の売上高となった。

1~10月の累計売上高は2017年の年間実績(2,704億円)を4.2%上回る2,817億円となり、2012年の統計開始以来、過去最高となった。訪日外国人に人気の高い化粧品のほか、ハイエンドブランドなどの高額商材が売り上げを牽引した。好調な売り上げを背景に、2016年下期から弱含んでいたラグジュアリーブランドの出店ニーズは2017年下期から回復の兆しをみせ、2018年に入ってから勢いを増している。

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最終更新:6/15(土) 12:00
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