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老後にリッチな社長と、そうでない社長では何が違うのか?

6/15(土) 8:00配信

幻冬舎ゴールドオンライン

山田知広税理士の著書『オーナー社長のスゴい引退術』より一部を抜粋し、老後にリッチな社長とそうでない社長の違いを見ていきます。

ひとことで言ってしまえば「経営センス」の違いだが…

日本社会は格差社会といわれていて、「持つ人」と「持たざる人」の二極化が進んでいます。実際、私の周りの中小企業経営者の方々を見ていても、お金に余裕があって早めに引退し、充実したセカンドライフを送っている方と、70代、80代になってもあくせく働いている方がはっきり分かれている印象です。

どうして差が生まれるかというと、ひとことで言ってしまえば経営センスの違いです。両者の決算書を見比べると、今は経営が苦しい後者も、かつては羽振りのよかった時代があったことが窺えます。ところが、どこかのタイミングで業績が伸び悩み、次第に右肩下がりになってきたのでしょう。今は過去の資産を食いつぶしながら、何とか事業を続けている状態です。

それに対して、充実したセカンドライフを送っている前者は、会社を息子さんに譲ってしまっても、収入の心配がありません。それは〝お金を稼ぐ仕組み〟をしっかり作ってあるからです。ここに決定的な違いがあります。

〝お金を稼ぐ仕組み〟は様々ありますが、たとえば別の新たな会社を起こして収入を得る、資産を金融商品に代えて定期的な収入を得る、などといったことです。現役時代にやりたくてもできなかったことを優先して行いながら、じょうずに収入を確保していきます。

元気なうちに引退すれば自分も会社もハッピー

早めに会社を子どもに渡し一線を退いている方や、老後のお金の心配のない方は、自分の時間を使うのが上手です。そのため、交友関係が広くなり、見識も広まって幸せそうにしている印象です。

私のクライアントで老齢のご婦人がいるのですが、彼女は老後リッチの一人で、時々友人を誘っては食事をご馳走しながらおしゃべりを楽しんだり、ときには海外旅行にも連れ立っています。実に優雅な生活です。

彼女は以前、会社を経営していましたが、還暦を迎えた後に息子さんに会社を譲ってしまい、それ以降は不動産投資などをやりながら、好きなことをして生活しています。会社のほうは代の息子さんに代替わりしたことで活気が蘇り、今では取引先も増えて業績は好調です。さらに近々、もう1つ事業所を立ちあげる予定です。

これがもし、彼女が今でも経営を続けていたら、とうの昔に業績は落ちていたに違いありません。私は顧問税理士として長年その会社の経営状態を見てきたので分かります。仮に彼女が現役にこだわる方でなかなか経営を譲らず、業績が落ち切った底のタイミングで事業承継していたら、息子さんがV字回復させるのは事業規模や資金力から考えて不可能に近かったでしょう。事業承継というのは、業績が落ちる前にバトンタッチすることが大事なのです。

かの徳川家康も江戸幕府を開いてわずか2年ののち、息子の秀忠に政権を譲り、秀忠も父に倣って早期に家光に引き継ぎました。江戸幕府が約300年続いた理由は、後継を常に考えていたからです。若いうちに譲ったからこそ、先代がバックアップすることで後継者が育ち、会社も成長軌道に乗ることができるのです。

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最終更新:6/15(土) 8:00
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