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岩渕真奈が一撃に込めた想い。 なでしこはD組1位突破を狙う

6/15(土) 16:53配信

webスポルティーバ

以前は澤穂希、宮間あやといったカリスマ選手たちの後ろを追いかけている立場だったが、今大会は下の世代を牽引する立場としてW杯に向けた準備をしていた。ところが、5月に右膝を痛めてしまい、再びケガを負った状態で臨むW杯となってしまった。

 国内での最終合宿では、岩渕のほかに阪口夢穂、小林里歌子、そしてすでにケガによって大会前に離脱した植木理子(すべて日テレ・ベレーザ)ら、攻撃に関わる4人が別メニューを強いられるという異常事態になっていた。

「今焦ってもう1回(ケガを)やったら終わりだから......。焦らず、フランスに入ったら何とかここ(別メニュー組)から一抜けする」と目論んでいた言葉どおりにケガ組から一番に抜け出した岩渕だったが、それは初戦のわずか5日前のことだった。

 アルゼンチン戦では、攻めあぐねる戦況を複雑な想いで見つめていた岩渕。打開の一手として途中出場するも、結果はノーゴール。「情けない」と、自身の役割を十分すぎるほど理解しているからこそ、チームの力になれなかった自分に苛立っているように見えた。そんな岩渕の想いが、この一撃には込められていた。

 チームに自信を持たせるゴールを決めるのは、ほかの誰でもない岩渕でなければならなかった。DFが真正面に立ちはだかっていても、左右のコースではなくど真ん中を狙った。しかもGKの頭上にシュートを打ち、ネットに突き刺したところに彼女の強い意志を見た。「みんなの気持ちが乗った」と表現した岩渕。このゴールでなでしこジャパンのワールドカップはようやく幕を開けた。

その後も、菅澤優衣香(浦和レッズレディース)が、自らの突破で掴んだPKを決めて追加点。守備に大奮闘していた市瀬菜々(ベガルタ仙台レディース)の痛恨のミスから1点を失うが、そこは肩を落とす市瀬に選手たちが代わる代わる声をかけながら、全員で最後まで守り切った。

 そのあとに行なわれたイングランドvsアルゼンチンは、アルゼンチンの守備陣が日本戦と同様に再び健闘。イングランドのPKを阻むなどゴールを死守していたが、一瞬の隙を突いたイングランドが華麗なコンビネーションから得点を挙げ、1-0で勝利をおさめた。

 これにより、第2戦を終えてグループDの首位はイングランド。日本は2位につけた。19日(日本時間20日)のグループリーグ最終戦は、最大の難関であるイングランドとの対決となる。3月のシービリーブスカップ(She believesCup)では、完敗(0-3)している相手だが、スコットランド戦のいい流れをそのまま引き継いで、D組1位通過を掴みたい。

早草紀子●取材・文・写真 text&photo by Hayakusa Noriko

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最終更新:6/15(土) 20:28
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