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伊達公子さん 年を重ねての挑戦、自分の進化を実感

6/16(日) 7:47配信

NIKKEI STYLE

女性のための総合イベント「WOMAN EXPO TOKYO 2019」(日本経済新聞社、日経BP主催)が5月18~19日、東京都内で開かれた。キャリアや教養、健康・美容などをテーマに講演などを開催。テニスプレーヤーの伊達公子さんが自らの転機や夢への思いを紹介した。
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「いつでも始められる。いつでも変えられる。」をテーマに登壇したのはテニスプレーヤーの伊達公子さん。10代からプロとして活躍し引退後11年半のブランクを経て37歳で復帰したときの思いや2度目の引退後に大学院に通った理由、今後の夢について語った。
伊達さんが現場復帰したのは2008年だ。「エキシビションに向けてトレーニングしているとき、自分がチャレンジを心から楽しんでいると感じた。勝負の世界でチャレンジすることを自分は望んでいると思った」。だが一方で「そんなことを口に出してはいけない」とも思い、数カ月悩んだ。結局「チャレンジに年齢は関係ない」と踏み切った。決めてからは楽しいことばかりだったという。
26歳で1度引退するまで、ランキングという数字はついてきたが心は満たされなかった。憧れのテニスプレーヤーになり夢を持ってやってきたはずが「プレッシャーに押しつぶされそうになることばかり。ハンドリングする器もなく、疲れ果てていた」と振り返る。
第2のキャリアでは負ける回数が多く体も動かない。しかし「伸びしろは小さいけれども、進化する自分が楽しかった」と笑顔で話す。
いよいよ体が限界に近づき、17年に第2のキャリアを終えた。直後に肩の手術を予定していて、リハビリには1年くらいかかる。この期間に自分の引き出しを増やしたいと考えた。
そんなとき、かつて監督から「大学院とか考えないの?」と言われたことを思い出した。プレーヤーとは違う立場でスポーツを学ぶのもいいと進学を決めた。
早稲田大学大学院スポーツ科学研究科に1年間通い修士課程を修了した。「世界に行くために必要なサーフェス」を研究テーマにアンケート調査などを実施。人生初の論文を仕上げるため、最後の4カ月はトレーニングもストップしてパソコンに向かった。
日本は砂入り人工芝が多いが、世界ではハードコートや赤土が中心。「日本のテニス環境にはハードコートが必要だと以前から訴えてきたことを、論文にまとめられたことはよかった」と語る。
生き生きとしている女性を見ると「自分の時間を持つことが大事」と感じる。「若くて時間もエネルギーもある時に挑戦するのはある意味簡単。年齢を重ねるほどやることの意味を感じて、自分の時間を意識的に持ってほしい」と言う。伊達さん自身は今後「スポーツやテニスの環境を世界に近づけるため、文化としてスポーツが根付くために力を注ぎたい」と話した。

最終更新:6/16(日) 12:15
NIKKEI STYLE

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