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山手線を支える「レンガ」「ラーメン橋」の秘密

6/16(日) 7:00配信

NEWS ポストセブン

 2020年春開業の新駅「高輪ゲートウェイ」。駅舎のデザインは新国立競技場も手掛けた隈研吾によるもので、鉄骨と木材のフレームに半透明の膜がかけられた明るく開放的なデザインが特徴だ。だが、山手線で注目すべき建築物は“新しいもの”ばかりに限らない。早稲田大学鉄道研究会が「いま見るべき山手線の鉄道遺産」を紹介する。

【写真】明治の開業当時の有楽町駅

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 東京の顔ともいえる「山手線」。池袋~新宿~渋谷~品川は、主に土手の上や掘割の底、地上を走っているが、新橋辺りから東京・上野方面に向かうと一変し、線路は高架区間に入る。ここではぜひ、列車を降りて「高架橋」の観察をお勧めしたい。

 新橋~東京間の地上部分は山手線、京浜東北線、東海道線、新幹線が並走しているため、多種多様な高架橋が並走している。その中で、有楽町の“ガード下”で有名なレンガ造りの高架橋がある。

 この区間は明治33年(1900)に工事が始まり、42年(1909)に開通した。当時は鉄筋コンクリートによる高架橋建設技術はなく、レンガによって高架橋が建設されることになった。今年で110年目となるが、レンガ高架橋は今も変わらず電車を支えている。

 現在は耐震改良工事が各所で進み、レンガ高架橋の姿も変容しつつある。昔の姿をとどめていた新橋駅も駅改良工事によって近代的な駅に変化しつつある。明治の設備が平成・令和の姿に変わる前に、ぜひ足を運んでみてほしい。

 山手線内回り電車に乗って東京を出ると、また高架が続く。東京~神田間の高架橋はちょうど100年前の大正8年(1919)の建設である。この時代になると鉄筋コンクリートが実用化され、最新鋭の建築方法となっていた。そして、政府肝いりで建設された同区間にもこの工法が採用された。

 しかし、実際の高架橋を見るとレンガ模様である。実は、鉄筋コンクリート造りの上にレンガ模様の装飾を施しているのだ。これは、既存の新橋~有楽町間の高架橋に意匠を合わせたからだと言われている。

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最終更新:6/16(日) 7:00
NEWS ポストセブン

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