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編集者の知恵が詰まった岡本仁の猪熊弦一郎展。

6/16(日) 19:05配信

Casa BRUTUS.com

四国村ギャラリーで猪熊弦一郎展の監修を務めた岡本仁。セオリーを無視した編集者ならではの展示方法とは?

瀬戸内国際芸術祭2019で、新たに公式アート作品の展示会場となった高松市の四国村。その村内にある四国村ギャラリーで開催中の『猪熊弦一郎展「私の好きなもの」』は、猪熊弦一郎をこよなく愛する編集者、岡本仁が監修を手がけている。

「〈MIMOCA〉(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館)が改装で来年3月まで閉館すると知って、瀬戸芸で猪熊さんの作品が見られないなんて! と愕然としていたんです。そうしたら四国村で猪熊さんの作品を展示したいんですが……と〈MIMOCA〉から話が来て」

安藤忠雄建築の四国村ギャラリーは、所蔵品を中心に展示するコンパクトな会場だ。

「僕は猪熊さんのことは好きですが、展示は全くの素人。備え付けの什器とか、細長い展示室とか、もとの構造をどう使うか考えました。でも編集と一緒で、制約があるほどアイデアが出るんですよ」

展示の監修は初めてだったが、始めると雑誌づくりと変わらないことに気づいた。まずは特集タイトルだと、岡本さんはこの個展を「私の好きなもの」と名づけた。

「ここにあるのは猪熊さんが好きなものでもあるし、僕が好きなものでもある。その視点で作品を選びました。会場に来た人の好きなものになってくれたらなあと」

展示の意図を正しく伝えるため、岡本さんはエッセイを書き、会場に掲示した。なかには「猪熊さんはスター・ウォーズが好きだった」というものも。見せたいのは作品を通じた、猪熊さんという人物の人となりでもあるのだ。

「猪熊さんって面白い人だったよねと思ってほしくて。アートだから難しく見なくちゃいけないことはないし、誰に怒られても自分が好きだったらいいじゃないかって。そんな提案でもあるんですよ」

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最終更新:6/16(日) 19:05
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