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「 D2C という用語は時代遅れ」:VCのパートナー、ヘンリー・マクナマラ氏に聞く

6/16(日) 7:10配信

DIGIDAY[日本版]

グレート・オークス・ベンチャー・キャピタル(Great Oaks Venture Capital)のパートナーであるヘンリー・マクナマラ氏は、スタートアップの創業者たちに、D2C(Direct to customer)戦略を放棄してほしいと思っている。

マクナマラ氏はこう語る。「この5年間でDNVB(Digitally Native Vertical Brand)の一部が規模を大幅に拡大させたのを見て、たくさんの人々が、日用品を用意してインフルエンサーマーケティングを行えば良いのだと考えている。かなり一般的にそう信じられている」。

マクナマラ氏が所属するグレート・オークス・ベンチャー・キャピタルは、オールバーズ(Allbirds)やアウェイ(Away)、ダーティ・レモン(Dirty Lemon)、リセス(Recess)のようなブランドに投資してきたシードファンドだ。マクナマラ氏や彼のチームは、規模と差別化の両方を求めている。

マクナマラ氏によれば、投資に関する判断について言えば、D2C販売は必ずしも大きな決定要因とは言えない。一番影響の大きい要因としては、商品の差別化が、一貫性のあるブランディングや、カスタマー・インサイトを基本にする流通戦略に並ぶという。

以下のQ&Aでマクナマラ氏は、D2CおよびDNVB分野の将来性や飽和状態について、自身の見解を語ってくれた。期待される規模や、インターネットの世界で「混雑した有料道路」のような存在であるFacebookとインスタグラム(Instagram)からの逸脱などについてもだ。読みやすさを考慮して、回答には編集を加えている。

◆ ◆ ◆

――純粋なD2Cブランドはもう終わりだというのか? この分野にとって、それは何を意味するのか?

D2Cという用語は時代遅れであり、DNVBのほうが適切だ。直販だけがチャネルであることを意味するわけではないからだ。

オンラインは、ブランドを立ち上げて顧客と直接結びつくためには、信じられないほど素晴らしいチャネルだが、それには、市場や業界、商品、消費者基盤のそれぞれに適切なチャネルの組み合わせを見つけることが不可欠だ。だから、100%オンライン化するものがあるとは思わない。インスタグラム(Instagram)やFacebookのような「インターネット世界の有料道路」において、顧客を獲得するのに掛かる費用が増え、さらに混雑している状況を見ると、特にそう言えるだろう。

新しいブランドについて、私はそう考えている。それらのブランドはオンラインで誕生したが、それぞれが自社に適切なチャネルとパートナーシップの組み合わせを見つけるだろう。

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最終更新:6/16(日) 7:10
DIGIDAY[日本版]

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