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『イッテQ』苦戦の裏で『ポツンと一軒家』絶好調の理由

6/16(日) 9:02配信

FRIDAY

『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)が絶好調だ。5月19日には番組最高となる視聴率19.8%をマークすると、それから3週連続で19%超の高視聴率を叩き出した。

「同枠で長年放送していた『大改造!!劇的ビフォーアフター』とほぼ同じスタッフが制作していて、シニア世代にウケる、ゆったりと丁寧な番組作りに『さすが』の声があがっていますね。スタッフの一人がグーグルアースで遊んでいるときに『山中にある一軒家って本当に人が住んでいるのか』と着想した企画だそうです。番組に落とし込む巧さはもちろん、インパクトのある番組名も成功した理由でしょうね」(バラエティ番組スタッフ)

キー局ディレクターは企画にOKを出した上層部を絶賛する。

「’17年から不定期に放送された『緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦』(テレビ東京系)の成功を受けて、各局『池の水~』のようなアイディア重視の企画を募集しました。ただ、この手の企画は一般人にいかにスポットライトを当てるかがポイント。個人情報の取り扱いも難しく、意外にハードルは高いのです。『ポツンと~』は家の場所まで特定できるような構成だけに、何かトラブルが起これば番組の責任問題になる。普通は怖くてOKを出せないはずですが……それだけ、現在のテレ朝に余裕がある証拠ですよ」

これまで、『ポツンと~』が放送されている日曜日夜8時は『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)の独壇場。裏番組は“死に枠“とも言われ、各局苦戦を強いられてきた。ところが昨年11月、『イッテQ』に宮川大輔(46)の祭り企画でヤラセ疑惑が浮上。謝罪する事態となり、同企画が休止に追い込まれると、風向きが一変。2月に初めて首位の座を『ポツンと~』に明け渡し、その後も苦戦。5月は全敗に終わっている。

「『イッテQ』は人気番組ゆえ、スタッフへのプレッシャーもキツく、それが過剰な演出や過酷なロケに繋がったのでしょう。5月末には『ANZEN漫才』のみやぞんが、インドでのロケ中に骨折していたことが発覚しています。絶大な人気を誇っていたものの、強引な企画やヤラセ疑惑で物議を醸(かも)した『進め!電波少年』と『イッテQ』はスタッフも一部重なっているだけに『同じ過ちを犯すのか?』と失笑するテレビマンもいます」(制作会社プロデューサー)

しかし、意外にも日テレの番組関係者に焦りはないという。

「『イッテQ』を支持しているのはファミリー層。『ポツンと~』を視ている中年以上の層とは被(かぶ)らないと考えているからだそうです」(放送作家)

一方のテレ朝関係者も、浮かれてはいないようだ。

「テレ朝は4月第2週から8週連続で全日視聴率トップに輝きました。視聴率キングの日テレは尻に火が付いた状況ですが、高視聴率をたたき出しているのは件(くだん)の『ポツンと~』や『ナニコレ珍百景』などの落ち着いて視られるバラエティや、『特捜9』、『科捜研の女』といった高齢者に受けるシリーズもののドラマばかり。若者にリーチする番組を作らないとテレビ離れがどんどん進んでしまう」

視聴率バトルの勝利は、必ずしもテレビの隆盛に結びつかないのである。

『FRIDAY』2019年6月21日号より

最終更新:6/16(日) 9:02
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