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【ヒストリー】1970年代終盤の排出ガス規制対策の後、現れた狼たち!“羊の皮を被った狼・再考”

6/16(日) 6:30配信

Webモーターマガジン

TE71系カローラGTこそ、まさに“羊の皮を被った狼”

「羊の皮を被った狼」という言葉がある。これは新約聖書のマタイ伝7章15節がからの出典で、「外見は羊でも、内面は強欲な狼だから気をつけろ」という警句。だが、ことクルマに関して言えば、見かけは平凡に見えても、中身はスポーツカー並みかそれ以上の性能を持つクルマに対して、良い意味に使われる。前回はレースで活躍した3台を紹介したが、今回は主にラリーなどの“土系”モータースポーツで活躍した3台を紹介する。

【写真】あー懐かしい! ジェミニZZ/R、ランタボを見る

「羊の皮を被った狼」と呼ばれるような、平凡な外見にホットなエンジンを搭載したクルマは、1970年代に入ると一度姿を消してしまった。世界一厳しいと言われた日本の排出ガス規制のためだ。それが、三元触媒の実用化などでクリアされると、自動車メーカーは再びハイパワーエンジンの開発を開始、ハイパワーエンジンを搭載するセダンも現れるようになった。

その嚆矢とも言えるのが、TE71系カローラGT。同シリーズにはレビン/トレノというスポーティモデルもあったが、見かけは平凡なファミリーセダンにGTの称号を与えたのがミソだ。搭載されるエンジンは、2T-GEU。排出ガス規制以前は、ソレックスツインキャブで燃料を供給していたが、電子制御式インジェクションEFIによる燃料噴射に変更。115ps/15.0kgmの動力性能は、1トンを切るボディを力強く引っ張り、全日本ラリー選手権を始めとして、多くのプライベーターに愛された。

当時乗用車を生産していたいすゞには、ジェミニというオペル カデットの兄弟車があった。これは当時、資本関係にあったGMの「グローバルカー」構想に基づくものだった。いすゞは、1979年のPF60系にモデルチェンジするとともに、G180Wという1.8LのDOHCエンジンを搭載、もっともホットなモデルにZZ/Rの名称を与えた。
2ドアクーペと4ドアセダンがあったが、4ドアセダンはまさに羊の皮を被った狼に相応しい走りを見せた。それまで全日本ラリーでは優位だったTE71系カローラを退け、デビュー年にチャンピオンを獲得。また、ワンメイクスレースも開催されるなど、サーキットを走らせても素性の良さを見せた。

そのジェミニとライバルとなり、それを退けるカタチとなったのが、三菱のランサーEXターボだ。こちらも外見はランサーEXというなんの変哲もないセダン。
エンジンは1.8LのSOHCだったが、ターボによる過給による太いトルクを持ち、ブーストが掛かっている限りは速かった。1981年の登場時はインタークーラーなしで135psの最高出力だったが、1983年のマイナーチェンジでインタークーラーを装着すると160psを発生するに至り、当時国内では圧倒的とも言えるハイパワーマシンとなり、一時代を築くことになる。

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最終更新:6/16(日) 6:30
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