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「エージェンシー業界の女性は、 #MeToo 運動で損をした」 : ある男性クリエイティブの告白:

6/16(日) 8:13配信

DIGIDAY[日本版]

#MeToo 運動が始まって以来、広告業界は、実際は何も変わっていないにも関わらずエージェンシー文化が変化したと喧伝する方法を探してきた。

少なくともこれは、ある男性クリエイティブディレクターの見方だが、この人物は、業界におけるあからさまな性差別は減少しているものの問題はまだ残っていると話す。さらに、ある領域においては、男性が女性を指導することを拒否するなど、#MeToo運動が別の種類の問題を引き起こしているという。

匿名性を保証する代わりに本音を語ってもらう「告白」シリーズの最新記事で、このクリエイティブディレクターは、自身の行動の責任を負う必要がある男性は、まだたくさんいると思うと語った。なお、インタビューは内容を明瞭にするため若干の編集を加えている。

――#MeToo に対する男性の反応を見て、驚いたことは何か?

業界の男性は仲間内で、#MeToo 運動への恐怖を口にしているが、これがいかに馬鹿げたものであるかも話している。これは、学び、理解し、そしておそらくは成長する好機だったように思う。だが、若い世代はそうでもないが、数世代前の男性たちは、集まるたびにいま起こっていることについて不満を言っている。彼らには説明責任という感覚がなく、馬鹿馬鹿しいほど極端な行為に走って、もう女性には指導はしてやらないなどという。これは私が気に入っている話のひとつだ。メンターに手を挙げる対価のようなものは、誰かを指導するために、誰かの肩に振れたり、そばで心地よく話すことなのだろうか?

――つまり、女性が損していると?

そう。自分の行動を責められたくない男性は、恐怖感だけでなく、罰を与えてやろうという気持ちも少しもっている。指導を拒否する行為の背後には卑怯な意図があり、その先にはもっと厄介な結末がある。「女性が我々男性を拒否するなら、その罰として、若い男性社員に与えているのと同じ教育や学習の機会を与えない」という発想だ。

――女性が損をしているのは指導制度だけ?

一般的に女性は、権力を持つ男性には太刀打ちできない。クリエイティブディレクターやエグゼクティブクリエイティブディレクターは、時間に追われ、簡単な説明書を渡され、それを実現するよう言われるが、考えが一番合う相手は、必ずしももっとも面白いクリエイティブな人々ではなく、時間があってコミュニケーションしやすい人、同じような人生経験を持つ人だ。若い女性が上を目指すとき、超えるべき山がそこにはすでに存在するが、上司が男性で、抵抗感を体内に組み込んでいるなら、不公平さは2倍に見える。

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最終更新:6/16(日) 8:13
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