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モスクワ地下鉄から「大阪メトロ」が学ぶべき点

6/16(日) 5:20配信

東洋経済オンライン

 日本をはじめ、世界の大都市には地下鉄が運行されている。しかし、地下鉄自体が観光資源になっている都市は少ないだろう。その数少ない例外の1つがモスクワの地下鉄である。モスクワ地下鉄の取り組みから私たちが参考にできる点はあるだろうか。

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■大都市モスクワを支える

 モスクワ地下鉄の開業は1935年。モスクワ市地下鉄公社によって運営されており、人口約1200万人のモスクワ市を支える重要な公共交通機関だ。2019年現在、路線数は15に及び、1日の輸送人員数は800万人を超える。東京メトロの1日輸送人員数が平均約740万人(2017年度)であることから、モスクワ地下鉄の利用者数は東京の地下鉄とほぼ同レベルといえる。

 特徴として挙げられるのが、街の形態に合わせて環状線が2路線も存在することだ。このうち、外側を走る14号線は「モスクワ中央環状線」という名称を持ち、地上線を走る。その他の大半の路線は都心を突き抜けるように郊外と郊外を結んでいる。現在は11号線の延伸などが計画されている。

 モスクワ地下鉄は単なる公共交通機関ではなく、モスクワを代表する観光資源でもある。それが、プラットホームで見られる豪華な装飾だ。例えば、シベリア鉄道の終着駅、ヤロスラヴリ駅の近くにあるコムソモーリスカヤ駅。5号線ホームにある天井のモザイク画にはソビエト連邦の創設者であるレーニンが描かれており、ソビエト連邦の栄光を現在に伝える。また、3号線革命広場駅のホームには数々の彫刻が置かれ、まるで美術館を訪れたような錯覚に陥る。

 もともと、モスクワ地下鉄の豪華な装飾はソビエト連邦の国力を示すショーウインドーとしての役割を果たしてきた。

 特に1930年代から1950年代にかけてソ連を率いたスターリンの時代に豪華な駅がつくられたという。建築スタイルも時代によって変わり、スターリンの死後はシンプルなつくりになった。

 現在はホームの壁画に抽象的なデザインを施した駅も登場している。なお、資料によると各駅のデザインは時代順に「アールデコ」「ソビエト的ネオクラシック」「社会主義リアリズム」「スターリン様式」「モダニズム」「ポストモダン」「ネオモダニズム」に区分されている。

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最終更新:6/16(日) 5:20
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