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JR全駅を訪れた達人がすすめる「駅旅」へ出かけよう!

6/17(月) 11:48配信

旅行読売

 全国の駅を訪れようと思ったきっかけは、中学生の時です。雑誌「鉄道ファン」に東海道線の全駅舎の写真が掲載されたことがありました。それを見て各駅舎のバラエティーの抱負さに感銘を受け、駅舎に興味を持つようになりました。
 高校入試の合格祝いに祖父が一眼レフカメラを買ってくれ、それをきっかけに駅舎撮影を始めました。最初は地元の岡山近郊の駅を回っていましたが、「どうせなら、国鉄のすべての駅を見てみたい」と思うようになり、“国鉄全駅撮影”が目標になったんです。
 駅舎撮影を始めたのは1981年でしたが、ほどなくして国鉄の赤字路線の廃止ラッシュが始まり、毎月のように発表される廃止予定路線をどう巡るかで頭を悩ませました。
 ただ列車に乗るだけではなく全駅を撮影することが目標なので、限られた日数と列車本数をやりくりして全駅を巡るのは、まるでパズルを解くようなものでした。常に1年以上先まで計画を立て、新しい情報が入るたびに調整を繰り返す、そんな日々が続きました。
 社会人になってからは、仕事が終わった土曜の夕方に出発し、夜行列車で現地入り。廃止予定の駅舎を巡ってまた夜行列車に乗り、月曜の朝に地元に戻りそのまま出社、ということもよくやりました。始発列車に乗るために、オールナイトの映画館で一夜を過ごしたこともあります。
 駅のどこに魅力を感じるかは人それぞれですが、当初から自分がしていることは「駅舎(正面)と駅名標の写真を撮る」ということです。デジタルカメラに移行してからはそれに加えて、駅舎内、駅舎(ホーム側)、ホーム全体の写真も撮るようになりました。駅舎の建築年を知りたいので、時間があれば建物の使用開始日などを記した建物財産標もチェックします。駅舎写真の見栄えを良くするために、駅前に木や花があれば一緒に写し込んだりもしますね。
 列車本数が少ない路線は、駅から駅へ数キロ歩くことも当たり前でしたが、真夏はキツかったですね。今はインターネットで目的地の地図やバスの時刻がすぐに分かりますが、当時は事前に書店で地図を買ったり、バスの時刻を調べたりしなければならなかったので大変でした。カメラのフィルム購入や現像、プリントなどお金もかかっていたので、貯金はぜんぜんできませんでした。
 JR全駅訪問を達成したのは2006年6月4日、北海道・函館線の蕨岱(わらびたい)駅(2017年廃駅)です。訪問後に廃止、転換された駅などを含めて総数5546駅、高校生の頃から始めて25年かかりました。その後は、新駅や改築された駅を補填すればいいだけなので、駅舎訪問に苦労することはなかったです。

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最終更新:6/17(月) 11:48
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