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「本当のところ、コンサル企業はクリエイティブではない」:ヒュージの新CEOピート・スタイン氏

6/17(月) 8:10配信

DIGIDAY[日本版]

IPG(Interpublic Group)のデジタルエージェンシーであるヒュージ(Huge)に、レイザーフィッシュ(Razorfish)のベテラン、ピート・スタイン氏が新リーダーとして加わることになった。スタイン氏は、グローバルCEOとなり、デジタルエージェンシーと、デジタルエージェンシーと同じようなサービスを提供しているコンサルティング会社との競争が激化しているなかで、ヒュージの舵取りを担う。

そうは言ってもスタイン氏には、ヒュージの競争力を高めるためにメディアバイイングやPR機能を追加するつもりはない。インスタグラム(Instagram)にせよ実店舗にせよ、各ブランドがブランドのタッチポイント全体を通じて顧客に一貫性のある体験を提供する手助けをするエージェンシーになることで、ヒュージには成長の可能性があるとスタイン氏は信じている。

米DIGIDAYはスタイン氏にインタビューを行い、成長の機会がどこにあるか、カンヌでの計画、新技術の利用にヒュージが慎重な姿勢をとる理由を尋ねた。

――現在、デジタルエージェンシーにとってコンサルティング会社が手強い競争相手になっている。彼らとどのように戦うつもりか?

我々がいる空間は、ブランドシンキングとともにプロダクトシンキングというふたつの核となる機能がひとつにまとめられる場所であり、コンサルティング会社がこれを行っていることは明らかだ。しかし、会社の合併・吸収を通じてそれを行うのは難しい。本当に大変だ。別々の会社をひとつにして、一緒に仕事をしていくことは容易ではない。社風もまるで違う。コンサルティング会社の仕事の中心は、話し合いをするための素晴らしい席を用意することだ。彼らはビジネスを知っている。だが、本当のところは、彼らはクリエイティブではないし、彼らの企業文化もクリエイティブではない。ヒュージの驚くべき点のひとつは、そもそもそうした機能が確立されていて、それらがまさに我々の中核をなしていることだ。

――エージェンシー各社は競争力を高めるために提供するサービスを追加している。クリエイティブとメディア、デジタルエージェンシーの境界線がぼやけてきているなかで、ヒュージが進化できるのはどの部分だと思うか?

デジタルなものの見方は残るだろう。我々がいま持っているもののなかでは、ここが進化するかもしれないが、それよりも我々自身はブランド体験エージェンシーであると考えている。従来型メディアとデジタルメディアの境目が曖昧になっている。我々は、ブランドと顧客体験両方について深い専門知識を持ち、それをひとつにまとめてくれる誰かを探しているクライアントにとって、主要パートナーでありたいと思っている。メディアプランニングやメディアバイイングに傾倒するつもりはないし、PRに深入りするつもりもない。これらの領域に踏み込む気はまったくない。だが、何かを「創る」ことに関しては、テレビの生中継で流れるスポット広告であれ、消費者が毎日使う製品であれ、それを行う能力が我々にはある。

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最終更新:6/17(月) 8:10
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