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岡本太郎『自分の中に毒を持て』で養う決断力 仕事に使える文庫本

6/17(月) 6:22配信

NIKKEI STYLE

偉人が書き記した名著

手頃な価格とハンディーサイズの文庫本は、出張や旅行のお供に重宝するビジネスパーソンの心強い味方だ。日本経済新聞社のライフスタイルサイト「NIKKEI STYLE」でシリーズでお届けしている「ビジネスに効く『文庫』はこれだ!」。誰もが手に取りやすいコンパクトな良書の中から仕事に使える本を厳選して紹介する連載の2回目に取り上げるのは、カリスマ経営者や芸術家、スポーツ選手など「偉人」が書き記した名著。前回「堺屋、梅棹ら名著で鍛える思考力 ビジネスに効く文庫仕事に役立つ本」と同様に、案内役はメルマガ「ビジネスブックマラソン」を運営する土井英司さんだ。

「逆境は卑屈を生み、順境は自惚を生む」

まず「心の置き所」を学ぶために読んでおきたいのは、累計500万部を突破した、松下幸之助の名著『道をひらく』(PHP研究所)である。最近の若い方のなかには、松下幸之助をご存じない方もいらっしゃるようなので、念のため申し上げておくと、パナソニックの創業者である。京セラ創業者の稲盛和夫氏が師とあおぎ、また世界中の経営者からも尊敬を集めている偉人(故人)である。

この『道をひらく』には、人として、人の上に立つ人として、学んでおきたい心構えが書いてある。不思議なことに、読むたびに新たな発見のある本で、これまでに十数回読んでいるが、そのたびに赤ペンを引く箇所が増えている。

多様性の時代において大切なことは、他者に惑わされず、自分の道を進むことだと思っているが、「道」とタイトルがついた冒頭の文章には、こう書かれている。

「この道が果たしてよいのか悪いのか、思案にあまる時もあろう。なぐさめを求めたくなる時もあろう。しかし、所詮はこの道しかないのではないか。あきらめろと言うのではない。いま立っているこの道、いま歩んでいるこの道、ともかくもこの道を休まず歩むことである。自分だけしか歩めない大事な道ではないか。自分だけに与えられているかけがえのないこの道ではないか。他人の道に心をうばわれ、思案にくれて立ちすくんでいても、道はすこしもひらけない。道をひらくためには、まず歩まねばならぬ。心を定め、懸命に歩まねばならぬ」

道を歩んでいく過程で困難もあろう。そんな時、本書はこう語りかけてくる。

「逆境であれ、順境であれ、その与えられた境涯に素直に生きることである。謙虚の心を忘れぬことである。素直さを失ったとき、逆境は卑屈を生み、順境は自惚を生む。逆境、順境そのいずれをも問わぬ。それはそのときのその人に与えられた一つの運命である。ただその境涯に素直に生きるがよい。素直さは人を強く正しく聡明にする」

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最終更新:6/17(月) 6:22
NIKKEI STYLE

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