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岡本太郎『自分の中に毒を持て』で養う決断力 仕事に使える文庫本

6/17(月) 6:22配信

NIKKEI STYLE

「嵐のときほど、協力が尊ばれるときはない。うろたえては、この協力がこわされる。だから、揺れることを恐れるよりも、協力がこわされることを恐れたほうがいい」

「失敗することを恐れるよりも、真剣でないことを恐れたほうがいい。真剣ならば、たとえ失敗しても、ただは起きぬだけの充分(じゅうぶん)な心構えができてくる」

松下幸之助のこの名著は、われわれに、人として正しいこととは何か、心の置き所をどうすれば組織や自分自身を治められるか、教えてくれるのである。

ゲームの構造を理解する

次に、「モノの見方」が学べる本をご紹介しよう。まずは、アマチュアゴルファーとして数多くのタイトルを手中にした、中部銀次郎の『もっと深く、もっと楽しく。』(集英社)から、こんなフレーズをピックアップしてみたい。

「いいかい、3オン・1パットも4、4オン・0パットも4、2オン・2パットも同じなんだよ。どういうショットで、どういうパットでスコアをまとめたか、関係ないんだ……」

これは、著者が当時、中村寅吉プロからいただいたアドバイスだったようだが、これを受けてか、著者はこう述べている。

「ゴルフは、結局、数を競うゲームである。ショットのよしあしは問われない。俗にいう“上がって、いくつ”なのだ」

「ゲームの構造を理解する」のは、優れた経営者、ビジネスパーソンなら必ずやっていることだが、同様のことが稲盛和夫の『実学』(日本経済新聞出版社)でも述べられている。

「経営者は誰でも利益を追求するのだが、多くの経営者が売上を増加させようとすると当然経費も増えるものと思っている。これがいわゆる経営の常識なのである。しかし、『売上を最大に、経費を最小に』ということを経営の原点とするならば、売上を増やしていきながら、経費を増やすのではなく、経費は同じか、できれば減少させるべきだということになる」

売り上げが拡大しても追加コストが発生しない仕組み―。ITビジネスが登場するはるか前から、稲盛氏はそんな経営を考えていたのである。

「経理が準備する決算書を見て、たとえば伸び悩む収益のうめき声や、やせた自己資本が泣いている声を聞きとれる経営者にならなければならないのである」。経営者なら読んでおきたい名著である。

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最終更新:6/17(月) 6:22
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