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パッティングのポイントは「背中を丸く」と「頭の位置」 ~大本プロのパターレッスン3

6/17(月) 20:27配信

GOETHE

ゴルフでは、「パッティングが全ストローク中の約40%を占める」という話がある。たとえば1ラウンド100打の人は、40回もパターを使っている計算だ。18ホールでこんなに使う番手は、ほかにない。パッティングの向上がスコア改善に直結すると言われるのも、素直に頷ける話だ。では、どうやったら上達するのだろうか。2018年PGAティーチングプロアワード最優秀賞を受賞した大本研太郎プロのレッスン3回目。

上半身に頭がしっかりと乗っている状態とは?

前回は、背中の上部を猫背のように「丸く」してアドレスすると、「タテ」に動きやすくなり、その結果、フェースの開閉が少なくなって、パッティングストロークがストレートに近づくということを説明しました。

しかし、じつはこれだけでは充分ではなくて、同時に、「上半身に頭がしっかりと乗っている」状態になっていることが重要だともお話ししました。「上半身に頭がしっかりと乗っている」とは、どういった状態のことで、これがパッティングにどんな影響を与えるのでしょうか。

「上半身に頭がしっかりと乗っている」状態を言葉で説明するのは、なかなか難しいところがあるのですが、逆に、「上半身に頭がしっかりと乗っていない」状態を先にお話しするとわかりやすいかもしれません。最近はみなさん、パソコンを多用して仕事をされていると思いますが、そんなとき、いつの間にか、左右の肩のラインよりも首が前に出てしまっていることに気づいたりしないでしょうか。これが、「上半身に頭がしっかりと乗っていない」状態です。

そして、この姿勢を続けていてはまずいということで、パソコンから視線を外したりして、首を肩のラインに戻す動作をされる方も多いと思います。この、肩のラインに首を戻した状態が、「上半身に頭がしっかりと乗っている」形と言えるでしょう。

パッティングのアドレスで言うならば、「上半身に頭がしっかりと乗っていない」状態は、頭が肩のラインよりも下にガクンと落ちている姿勢ということですね。では、これの何がいけないのか。ここには、関節の「交互に動く」という性質が関係しています。「交互に動く」とは、たとえば腕で見ると、手をロックすれば、ヒジが動きやすく、肩は動きにくく……という状態のことです。各関節が、並んでいる順番に“動きやすい““動きにくい““動きやすい“……と、交互に状態が変わるということですね。

これを、「上半身に頭がしっかりと乗っていない」状態に当てはめてみると、首の関節は動きやすくて、肩甲骨の関節は動きにくく、肩関節は動きやすくて、ヒジの関節は動きにくく、最終的に手の関節は動きやすい状態となります。つまり、背中の上部を猫背のように「丸く」して、「タテに動かす」ことにより、いくらフェースの開閉を少なくしても、「上半身に頭がしっかりと乗っていない」状態では手が動いてしまうので、フェースの開閉が増えてしまうわけです。

これを逆に、「上半身に頭がしっかりと乗っている」状態にすると、首関節がロックされ、交互に関節の動きを辿っていくと、手の関節は“動きにくい”状態になります。結果、フェースの開閉を、ここでも少なくすることができるわけですね。ストロークのストレート感や安定感がさらに増すことにつながります。

さて、概念はこのくらいにして、次回は、背中の上部を上手に「丸く」する方法と、「上半身に頭がしっかりと乗っている」状態にする方法を解説していきたいと思います。ぜひ、一緒にやってみてください。

大本研太郎
1974年生まれ。PGAティーチングプロA級。2012年、パターレッスン専用スタジオ「パットラボ」を開設。以来、とくにパッティングの研究とレッスンに熱心に取り組み、全国からプロを含めて多くのゴルファーが指導を受けにやってきている。2013年には、「GPC恵比寿」(東京・渋谷。パットラボも併設)をオープンさせ、ヘッドプロを務めている。2018年、PGAティーチングプロアワード最優秀賞受賞。

Text=柴トシユキ Photograph=鈴木克典

最終更新:6/17(月) 20:27
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