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旧エルピーダメモリ、広島でどう生き残ったか

6/17(月) 5:10配信

東洋経済オンライン

 広島市中心部から車でおよそ1時間。のどかな田園地帯にひときわ目立つ巨大な工場がある。

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 スマホなどに欠かせない半導体メモリやDRAMの最先端品をつくるマイクロンメモリの広島工場だ。

 2012年に経営破綻した旧エルピーダメモリの主力工場で、2013年にアメリカの同業、マイクロンテクノロジーに買収された。しかし、旧エルピーダの社員はマイクロンメモリで働き続けており、勝ち残りをかけた積極投資も続いている。

 6月にはクリーンルームを拡張。技術者も積極採用する方針だ。旧エルピーダの取締役からマイクロンメモリジャパンの社長になった木下嘉隆氏は「マイクロンになって本当によかった」と振り返る。

■最先端のDRAM生産拠点・広島

 6月11日、新しいクリーンルームが入る新棟「B2棟」が完成し、オープニングセレモニーが開かれた。クリーンルームの面積は約7000平方メートル。この拡張で広島工場の床面積は10%広くなる。マイクロンのサンジェイ・メロートラCEOは「広島にはDRAMの開発と生産が集約されている。今後の事業のカギとなる拠点だ」と期待を込める。

 この新棟で生産するのは「1Ynm世代」と呼ばれる最先端のDRAMだ。まずは歩留まり向上などの生産技術の確立を目指す。今後、広島で蓄積した技術を台湾にある同社工場に移植する。

 さらに、次の「1Znm世代」のメモリ生産も年内に広島工場で始める。広島工場は次世代DRAM開発の牽引役の位置づけで、B2棟に続くF棟の建設もすでに始まっている。

 報道陣に公開されたクリーンルームには、最新型の半導体製造装置が整然と配置され、天井付近には半導体ウエハを運ぶ全自動の搬送装置が高速で移動していた。LEDで照らされた工場内は明るく、説明する技術者の表情もどこか誇らしげだった。

 エルピーダの破綻後、伸び悩んでいた半導体メモリ市場は急拡大に転じた。その波に乗り、マイクロンは今や世界4位の半導体メーカーに躍り出た。半導体メモリは大きく分けてDRAMとフラッシュの2種類があるが、広島工場はマイクロンにとってDRAM生産の最重要拠点だ。

 新棟の建設費などは非公開だが、これまで広島工場を中心とした日本の拠点に数千億円を投資。買収後の採用も800人に及ぶ。今後も日本での投資が続く予定で、今後数年間でさらに数千億円を投じ、新卒採用などで技術者を500人増員するとしている。

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最終更新:6/17(月) 5:10
東洋経済オンライン

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