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窪田正孝「ラジエーションハウス」のここがヘン! 現役放射線技師が本音で語る実情

6/17(月) 6:00配信

デイリー新潮

 2019年4月より放送されている月9ドラマ『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』(フジテレビ系)は、最終回が近づくにつれ平均視聴率が13%を超え始めた人気作。天才放射線技師に扮した窪田正孝が、知識や技術を駆使して様々な病気を発見していくというストーリーだ。この作品、現役の放射線技師が観れば、命の大切さ云々のメッセージよりも、そのホワイトな職場環境に目が行くのだとか。

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 ドラマでは、昼の休憩時、横並びのデスクに技師がずらりと勢揃いし、全員で食事をとるといった、のどかなシーンもある。しかし、実際の放射線技師は、昼食を食べる暇すらないほど激務なようだ。

 診療放射線技師とは、医師の指示を受け、検査や治療のためにX線などを人体に照射する医療技術者のことである。「エックス線技師」や「レントゲン技師」などと呼ばれることもある。

 平成27(2015)年度給与実態調査(公益社団法人日本診療放射線技師会 調査委員会)のデータによれば、ドラマの主人公(29歳)と同年代(28~31歳)の放射線技師の平均給与月額は、約31万円。この数字を聞くと、読者の中には「ドラマぐらいホワイトな職場環境で、この給与ならアリでは」と思われる人は多いかもしれない。

 しかし、首都圏の病院に勤務する現役の放射線技師・飯塚英明さん(仮名、41歳男性)は、ドラマと現実とのギャップに困惑を隠せない様子だ。

「うちの病院では、夜遅くまでぶっ通しでCT・MRI検査機器のオペレーションにあたっています。形式的に昼休憩の時間は空けてありますが、午前中に時間が押した分の検査や、救急患者の検査に充てるため、昼もほぼ埋まっている状況。そのため、昼食をとれないこともしょっちゅうあります。検査の予約が2週間先までびっしり入っているので、そうでもしないと追いつきません」

 飯塚さんと同じ病院に勤務する小谷芳雄さん(仮名、30歳男性)も、ドラマ内での放射線技師の待遇に違和感があるという。

「ドラマだと当直以外の技師は陽が明るいうちに帰っていますけど、まぁ無理ですね。検査自体は夜8時に終わっても、画像処理で9~10時を回り、そのあとは研究会の発表の準備もあります。自分の研究だけでなく、後輩が作った資料の確認もこなさないといけないため、日付をまたぐこともザラ。病院は休日診療を増やす方針だし、なかなかハードな職場です。同期の放射線技師はみんな転職してしまい、いま病院に残っているのは僕1人だけですね……」

 職場に嫌気がさした放射線技師の中には、医療機器メーカーの営業になる人もいたという。

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最終更新:6/21(金) 16:15
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