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発達障害グレーゾーンの葛藤「診断が出た人が羨ましい」

6/17(月) 15:55配信

週刊SPA!

 仕事や家庭などさまざまな場面で感じる「生きづらさ」が日本人に蔓延している。30~55歳までの男女2000人を対象にしたアンケート調査でも64.5%の人が生きづらいと感じている現代社会。もはや国民病とも言える、その病理に迫る!

人並みに仕事ができない……線引きが難しい生きづらさ

 生まれ持っての“脳の発達のアンバランスさ”によって生じる発達障害。世間での認知度が高まったことで自分の生きづらさの正体が判明した人が増えた一方、いまだ苦しみを抱えたままの人が多いのも実情だ。

「そもそも発達障害とは生まれつきの脳の特性。コミュニケーション能力に難があり特定分野へのこだわりが強い『自閉症スペクトラム障害(ASD)』、不注意が多く多動・衝動性の強い『注意欠陥・多動性障害(ADHD)』、読み書きや計算能力に難がある『学習障害(LD)』の3つが発達障害の代表例として挙げられます。

 ASDは100人に1人、ADHDが10人に1人といわれていますが、そうした傾向を持つグレーゾーンの人を含めるとそれよりはるかに多い。しかも、グレーゾーンの人には『自分が“普通”に近い』という認識や葛藤があるぶん生活に支障が起きやすく、生きづらさを抱える傾向があるように思います」(精神科医の西脇俊二氏)

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<発達障害の代表的な症状>

ASD(自閉症スペクトラム障害)
・人を不快にさせる言葉を無意識に使ってしまう
・客観的に自分を見られず、身だしなみに無頓着
・何かに集中しすぎて約束事を忘れる
・マルチタスクが苦手

ADHD(注意欠陥・多動性障害)
・人の話に集中できずによそ見や聞き逃しをする
・長期的な仕事が不得意で、なかなか業務を始めない
・仕事でケアレスミスや忘れ物が多い
・時間の管理が苦手

LD(学習障害)
・読み書きがうまくできず、転記や音読が困難
・計算がうまくできず、桁の多い暗算が苦手
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 そもそも発達障害の診断は、国際的な診断基準マニュアルにのっとり医師から下されるものだ。しかし障害の濃淡や範囲は千差万別で医師にも線引きは非常に難しく、生きづらさから抜け出せない人は多い。都内のビル清掃会社で働く白根和明さん(仮名・34歳)も発達障害のグレーゾーンとして生きづらさを抱える一人だ。

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最終更新:6/17(月) 15:55
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